息子がソロに入会したいと言っています。高校1年生は、受講できますか?
その息子さんは、「学校の勉強に意味がない」と言って、勉強をしないで、成績も下がっているとのこと。
学校の成績が全てではない!と思っていても、気にしてしまうのが親の性分。
ソロがその子の課題解決をできるだろうか…。
時間に制限される中高生
朝6時半。この時間になると、どこか体調の悪い部分を必死に探している。
そんなことを考えていると、母親が部屋に入ってきて、僕を叩き起す。
「うぅ…。学校行きたくねぇ…。」
高校生の朝ははやい。
平均しておよそ1時間。満員電車に揺られながら、通学する。
学校では、好きな教科以外は絶好の睡眠時間だ。
学校が終わる午後3時。すぐに部活の準備をする。
プロになる気はない。たまにこんなにキツイ練習辞めたくなるけど、周りの目もあり辞められない。
まぁ楽しい時も多いし、結局3年間は続けるのだろう。
部活が終わったら、その足で塾に向かう。ここからが勉強の本番だ。
まだ話したこともないが、気になっているあの子を、視界の端の方で意識しつつ、ラストスパート。
家に帰るころには、10時をすぎている時もある。
学校の課題、友達と話を合わせるために観たいドラマ、ゲーム、実況中継。
まだまだやらなきゃいけないことがてんこ盛りだ。今日も寝るのは、2時だろうか…。
中高生の英語事情:中学生・高校生は忙しい
前提として、この投稿で書く「コーチング英語」とは、コーチングのテクニックを用いて学習者の自主性を促すものではなく、毎日連絡して半強制的に学習を継続させるようなスタイルのコーチングをさしています。
その前提を踏まえた上で個人的な考えですが、中高生にコーチングサービスは受けさせない方がいいでしょう。
なぜなら、中高生はコーチングサービスの負荷に耐えられるほど、自分の為の時間をコントロールして創り出せないからです。
「うちの息子はいつも暇そうにしています!」
確かに、一見そう見えるかもしれません。
しかしご両親が想像できなほど、彼らの身の周りは「対立」で溢れているということです。
「勉強しなくてはいけない、だけどどうしてもやる気が出ない」
「友達ともっと話したい、勉強も大事だけど友情も大事だ」
「せっかくの自由時間、気になるあの子に連絡しようか、連絡しないか」
大人からすると、些細なことに見えることも、中高生という限定された世界を生きる彼らにとっては勉強よりも、最重要課題になり得る問題ばかりです。
「対立」や「葛藤」が心の中に起きれば起きるほど、モチベーションは減少して、長期的にメリットのある判断はできにくくなります。
水を飲む気のない馬に、どれだけ鞭をうっても結果は同じ。
待っているのは、恐怖に怯えて自分の意思で動けなくなるか、壊れるか、です。
私は、英語コーチングという半ば無理やり学習をさせる環境をつくってしまうと、実は長期的には中高生たちのためにならないのでは、と思ってしまう派です。
英語コーチング事情:無理矢理学習させることがコーチングであると言う誤った認識
そもそも、コーチングは「問い」や「傾聴」で、相手の中にある答えを導き出す高等なテクニックです。
しかし現在主流になっている「コーチング」の多くが、残念ながら「馬の尻を叩く系コーチング」であるという印象を受けます。
例えば、突然のスケジュールが入り、約束していた課題の期日を学習者が守れなかったとします。
「なぜできなかったのですか?」
「それは甘えじゃないんですか?」
なんて聞かれたら、「す、すいません…。」としか答えられませんよね…。
できなかったことに焦点を当てて質問するのって、すごく簡単なんです。
適所には効果がある質問ですが、簡単なあまり使い方を間違えると、対象の自己肯定感を下げて、自分で動く力を奪ってしまう恐れもあります。
内心疑問に思うことがあっても、「高いお金も払ってるし、3ヶ月我慢すれば…」と考えてしまいがち。
果たしてお尻を叩かれて得た学習習慣は、一体いつまで効果が続くのでしょうか…。気になるところではありますね。
中高生は、いい意味で素直
反抗的に見える子どもも、実はすごく素直です。
高校生の時、筆者の髪型はほぼモヒカンでした。
そんな筆者ですら、街で声をかけられた営業マンと話して「す、すごいぃ。」と思い、後一歩のところで、何も知らない英会話スクールに入会寸前。ということがありました。(は、恥ずかしい。)
中高生が生きている世界は限定的です。
だからこそ、自分の住んでいる世界以外の話を聞くと、「す、すごい。」とすぐに思ってしまいます。
一度「すごい」と思ったら、その人の言うことがなんでも正しく思えてしまうという経験はありませんか?
なんの根拠もなく、
「この学習方法が一番効率いいよ」とか、「今の時代、有名大学ばっかり目指してもなんの意味もないよ」なんて言われたら、
「た、確かに。○○さんが言ってるんだしそうだろうなぁ…。」
なんて思っちゃいます。
残念なことに多くの場合、人はなんらかの「思惑」を持って人と接します。
それを見抜くスキルや経験は、まだ中高生にはありません。
何が言いたいのかと言うと、中高生時代に出会う人って、その後の人生を左右するくらい重要だと思うんです。
だからこそ、どんな人と関わらせるかについては少し慎重になった方がいい気がします。
まとめ:どうしてもコーチングを受ける場合は人を見極める
あくまで個人的な考えですが、中高生がコーチングを受けることは反対です。
なのでSOLO「ソロ」で相談を受ける時も、極力本当に受講者のためになるのかを考え抜いて、結果として他のサービスを提案する場合が多いと思います。
もしそれでも、コーチング系のサービスを受講しようと考えている場合、受講する中高生と両親の両名で同時に面談を受けることが重要だと思います。
両親は「この人たちで大丈夫か…」について、じっくりと見極めた方がいいです。
見極めるポイントとしては、
- 英語の領域から離れて、中高生の日常生活の課題まで考慮しようとしているか
- コーチングサービスによって起こりうるデメリットを説明しているか
- より中高生の課題を効果的に解決できそうな提案をしてくるか
あたりです。
ポイントとしては、気になったことがあっても途中で口を挟まず、じっと観察すること。
「コーチングを受けると学校の成績が落ちることはありませんか?」
なんて聞いてしまうと、注意です。思い出したかのように狡猾に理由を述べて言いくるめられます。
もし仮に一つ質問をするとするならば、「このサービスを子どもが受けるべきだと思いますか?」と聞いてみるといいでしょうね。
たった1時間弱会っただけで、人の本当の課題と解決策なんてなかなか見えてきません。
対象の抱えている、本人も気づいていないような本質的な課題にスポットライトを当ててあげることが、コーチングって重要なのかと思いました。
今日はこれでおしまい。
こんな記事書いて欲しいなど、あれば教えてくださいね。
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