「難しい英文になると、途端に意味が掴めなくなります…。」
スラスラ読めてるぞ!と思った時に、ふと現れる英語の難解文。
それまで脳内でストレスなく訳せていたのに、一気にわからなくなりストレスが高まる。
結果集中力がなくなり、英語を読む気すら失せてしまう。
こんな相談もよく受けます。
難しい文章に限って、グーグル翻訳で訳してもいまいちわからないんですよね。
そんな英語のリーディングに課題感を感じている人に、解消できるかもしれない方法を共有しておきます。
英語で難解な文章なんて読めるようになるの?
英語のリーディング勉強として、LEXILE指数を元に自分のレベルに合うと思う本を買ってみた。
「ふむふむ、確かにスラスラ読めるレベルだ。」
日本語のビジネス書に比べたら負荷がかかるが、大学受験の頃読んでいた文章に比べて比較的想像つきやすい。
「よし、これならいけそうだ!」
ところがどうだろう。30ページほど読み進めると、よく理解できない文章と出会った。
どこをどう読んでも、「it」が何を指してるかわからないし、どこからどこまでが主節なのかもわからない。
そう感じた瞬間だった。一気にその本全体の難易度が高くなった気がしたのだ。
今まで抵抗がなかったはずなのに、読むことに抵抗感を覚える。
しばらくすれば集中力が戻るだろうと思って、本と向き合ってても、一向に内容は頭に入ってこなかった。
思い返すと、大学受験の時から難しい英語長文は苦手だ…。
そこから自分なりに英語学習を頑張ってきたが、実はリーディングなんて伸びてないのでは、と疑ってしまう。
「はぁ…。気が思いやられるよ。」
スラスラ読むリーディング。じっくり読むリーディング。
答えから書くと、難解な英文を読み解くためには、多読よりも精読がおすすめです。
以前紹介した投稿では、多読をおすすめしました。それは、英語という言語の持つ特性を読解で感覚的に学習するという目的です。
もしあなたが仮に、「難解な文章も読めるようになりたい!」と思っているのならば、学習に精読を組み込みましょう。
ちなみに精読は、英語力が一定レベルに達してからがいいと思います。
一定量に達するまでは、できるだけ多くの異なる英語に触れて、語感を養うことが重要だからです。
自分の現状と、理想の目標に照らし合わせて、適宜学習方法を見直していきましょう。
英語リーディング教材でおすすめは?
筆者が個人的に好きなのは、スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学のスピーチですかね。有名どころですけれど、とてもいいスピーチだと思います。
Steve Jobs’ 2005 Stanford Commencement Address
ラフに意味を理解することは、十分できると思うので精読の観点でこの動画を学習していきます。
有名なスピーチなので、字幕もトランスクリプトも簡単に見つけることができます。
参照:https://news.stanford.edu/2005/06/14/jobs-061505/
あとは文章を一文一文、曖昧な表現を排除して訳していきます。基本的にはこれだけ。
「学校教育でそんなのしこたまやったよ!」
という方もいるかもしれません。
そうなんですけど、その時の英語力って今よりだいぶ低くないですか?
英語力が一定レベルあって、中上級者になったからこそ、より細かい苦手な領域に焦点を当てるのが重要なんですね。
例えば以下の文章。グーグル翻訳で調べても、なんのことだかわかりません。
読んでいても、「なんとなく、こんな意味なんだろうなぁ」とは思いますが、「じゃあ説明してよ!」と言われら言葉につまりそうです。
英語の会話を思い返してください。
なんとなくで会話を続けた時に、ふと理解が及ばなくなる時ありますよね?
リーディングも同じで、なんとなくをそのままにすると訳がわからなくなります。
徹底的に「なんとなく」を排除することに慣れるのが精読の目的ですからね。
ちなみに筆者は高校生の時に、最初から最後まで全てこのトランスクリプトを訳したおかげで、難解な文章読解が楽になったと思います。
もちろん、スティーブ・ジョブズではなくて構いません。
自分の関心のある領域の教材を探してみてください。
英語ライティングにも貢献する精読
ちなみに精読の精度が上がれば上がるほど、ライティングにもいい影響が出てきます。
英語の構造に着目して理解できるようになるので、今度は自分の中で英語の構造を組み立ててアウトプットできるようになります。
ライティングに関しては以前書いた投稿があるので、参考にしてください:
慣れないうちは、ウェブから引っ張てきたテンプレートの文章を元に、自分の考えを落とし込んでいき、ライティングに慣れてきたら徐々に、自分にあったアウトプット方法を取り入れていきましょう。
定期的に、ネイティブの友人や、先生に「この表現で意味は通じますか?」と質問してフィードバックをもらうことで、より学習効果も高まり、英語力の向上が見込めます。
まとめ:「できるようになってる感」が英語学習には必要
今回の例は、あくまで英語が一定量できるようになってから実践した方がいいということは頭に入れておいてください。
最初から「精読!精読!」とやっていると、実践の英会話で英語力の伸びをほぼ感じないため、英語学習に対する心理的ハードルが高くなってしまう恐れがあります。
学習は「できるようになってる感」がとても重要です。
一番最初に注力するべきは、すぐに「できるようになってる感」を実感する部分。
精読は最後の最後です。
「じゃあ最初は何をやればいいの?」という質問に対して、Second Language Acquisition(第二言語習得理論)の観点から回答を述べると、「発音」ですね。
自分の口からでる音が、英語っぽいって実はすごくテンションがあがることで、英語を話す抵抗感をなくすきっかけになり得るのではと思います。
発音に関しては、以前書いた投稿が役にたつかな。
今日はこれでおしまい。
こんな記事書いて欲しいなど、あれば教えてくださいね。
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[…] 英語リーディングができない。難関英文を読解するために必要な学習方法 […]
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