英語中上級者向け学習方法まとめ【リスニング編 1/2】

今まで色々書いてきましたが、「結局何をすればいいか、分からない!」という人もいると思いまして、今回はより詳細な学習方法の手順を書こうと思います。

情報は第二言語習得理論等の言語に関する研究を参考にするものと、筆者個人の実際に学習した感覚を、いい感じの割合でだせたらなと思います。

まずは前提として、これから紹介する方法は、一定量英語のインプットがある中上級者向けです。

以下の項目に該当しない人は、読んでも参考にならないかも知れないです。

  • 一定量の語彙力がある(英検2級以上、TOEICリーディング400点以上)
  • 日常会話はそこそこできる(ノリで誤魔化さないくらい)
  • シンプルな英語なら書ける
  • 気合を入れたら英語のニュースはなんとか読める

そこまで達してない場合は、短期間でTOEIC対策してみてください。

なぜ短期かというと、上記の中上級レベルの英語力に達するまでには、短期的に学習をすることの方が効果があるという研究結果が出ているからです。

「TOEICは英語話せるようにならないですよ!」

というのは、まぁ事実なのですが。基礎力をつける段階では、悪くはないのでは。と筆者は思っています。

  • 基礎の語彙力
  • 英語の文法知識
  • リーディング

あたりは英語を運用するために役立ちますし、何よりTOEICはすぐ点数が上がるので、モチベーションが続きやすいと思います。

TOEIC対策は、グーグルで調べると沢山記事がでてきますね。

トイグル:https://toiguru.jp/
Tex加藤ブログ:http://texkatotoeic422.blog33.fc2.com/

改めて書く必要もないと思うので、上記の人たちを参考にしてみたら良さそうだと思います。

【前提編】リスニング学習に力を入れる前に

リスニング学習に時間を割く前に、必ず確認してほしいことが一つあります。

それは英語の発音についてです。

完璧にネイティブ並になる必要はありませんが、「音の出し方」、「舌の位置」、あたりは理解しておきましょう。

なぜなら自分の中で生成できない音は、雑音として脳が認識してしまうからです。

いくらリスニング学習を積み重ねても、英語が伸びにくい人の多くは、発音に問題があるケースが多いです。

「r」「l」など、変化が顕著な音は出来るけど、「a」の区別が出来ないなど、細かい音を軽視しているケースも多いという印象が強いですね。

もし少しでも自信がなければ、まずは発音を重点的に学びましょう。

学習量によっては、一週間以内に出来るようになります。

今後の英語の学習効率を高めるためにも、やっておいて損はないと思います。

発音については以前書いた記事に役立ちそうなツールを紹介しているので、参考にしてみるといいかもしれません。

英語の発音。本当にそれで大丈夫?発音矯正におすすめのアプリ

さぁ、それじゃ本題に入りましょう。

【基本編】リスニングを学習する時のステップ

リスニングの学習方法として、シャドーイングを最近よく耳にします。

とても効果が高い学習方法ですが、いきなりシャドーイングをしても、なかなか思うような成果はでません。(何よりつまらないです)

シャドーイングに限ったことではないのですが、どの学習方法も行うべきタイミングがあります。

タイミングを間違えれば学習効果が上がらず、時間をかけたのに英語が全然上手くならない!なんて、モチベーションがた落ちの案件になり得るので、事前に学習のプロセスを学んでおきましょう。

「リスニングの学習法なんか知ってるよ!」

という方は、読まずにパート2を読んでいただければと思います。

英語中上級者向け学習方法まとめ【リスニング編 2/2】

ではいきましょう。

リスニング学習の10ステップ

  1. リスニング(音源を聞く)
  2. ボトムアップ・シャドーイング
    (音声を聞き、テキストを見ずに復唱するシャドーイングの一種)
  3. パフォーマンスチェック(録音・発音の確認)
  4. テキストを見て、語彙・意味内容のチェック
  5. パラレル・リーディング
    (テキストを見て、意味内容を追いかけながら、英語音声に遅れないように復唱)
  6. トップダウン・シャドーイング
    (正確に英語音声の後に復唱)
  7. パフォーマンスチェック(2回目)
  8. テキストに空欄を設けて音読
  9. メモ取りリスニング
    (キーとなる内容や単語を英語のまま、時には日本語でメモ。)
  10. リテリング
    (9でとったメモを元に、単語や表現は変わっても気にしないで、全体の内容を自分の英語で話す練習)

正直これ全部やると、めちゃキツいです。

パフォーマンスチェックまでを1回の区切りとして、2回に分けると個人的には分量が丁度いいかな。と感じます。

リスニングの学習方法っていったら、オーバーラッピングとシャドーイングくらいだと思いがちですが、実は色々あるんですね。

シャドーイングも「プロソディ・シャドーイング」と、「コンテンツ・シャドーイング」なんてかっこい名前の学習方法があったり…。

ちなみに、「とにかくシャドーイングと録音を繰り返してください!」は、よくありそうな間違いなので注意が必要です。

5〜6回シャドーイングをすると、それ以上再現率が上昇しない「高原状態(伸び悩み)」になることが研究で判明してるんですね。(Hori, T. 2008)

2、3回シャドーイングして、パフォーマンスチェックをしたら、次の音源で練習していきましょう。

実はたくさんあるリスニングの学習方法

先ほど紹介した、2種類のシャドーイング以外にも、目的に応じて異なるリスニングの学習方法があります。

実践しなくてもいいので、知識として知っておいて損はないかと思うので、一応紹介しておきます。

リスニング学習の方法まとめ

  • シャドーイング
    聞いた音声をほぼリアルタイムで繰り返す行為。
  • プロソディ・シャドーイング
    聞いたことの正確な復習が目的。英語のプロソディックな要素(ストレス、高さ、長さ、速さ、リズム、イントネーション、ポーズなど言葉の音声的な特徴)をも正確に再現しようとすることが大切。
  • コンテンツ・シャドーイング
    注意を意味の把握に置く。シャドーイングをしながら意味をしっかり追う。
  • マンブリング / サイレント・シャドーイング
    マンブリング ー 小さな声でブツブツと呟くように行うシャドーイング
    サイレント・シャドーイング ー 声出さずに口元だけを動かすシャドーイング
  • シンクロリーディング(パラレル・リーディング)
    音声を聞きながら目でテキストを追いつつ声に出す。モデル音声についていけるかどうかが、一番のポイントです。原稿を見ながらの活動。
  • スピード・リーディング
    テキストを可能な限りはやく音読する。
  • スラッシュ・リーディング
    句や節、あるいは意味の切れ目ごとにスラッシュをいれて、あるいは入れながら読むこと。
  • スラッシュ・リスニング
    音声や意味、文構造の切れ目ごとにスラッシュをいれながらきくこと
  • リテンション(オーラル・ディクテーション / リピーティング)
    聞いた音声を一時的に記憶しておくこと。文体の発話を聞いて記憶、直後にその内容を口頭で正確に再生する練習方法をリテンションと呼んでいます。
  • サイト・トランスレーション
    原稿を見ながら、適当な訳出ユニットごとに、順次、目標言語に口頭で訳出していくことです。
  • サマライゼーション
    聞いた内容の大意を口頭で要約して述べることです。
  • パラフレイジング
    聞いた文を、別の表現を用いて言い換える練習をパラフレイジングといい、表現力を豊かにするのに効果的。

うぅ…まさか、こんなあったなんて。

大丈夫です。テストには出ません。

ここまで学習方法を知っている人は、ほとんどいないと思うので「ほー。」くらいの感覚で読んでもらえれば。

【番外編】音声を聞き取るための7つの要素

実際に学習教材を紹介する前に、「リスニングができる」「できない」を分ける7つの要素を紹介します。

以前の投稿で、英語力の伸び悩みを引き起こす原因の特定が重要だと述べました。

リスニングも同じで、自分がどの部分ができていないことが原因で、「英語が聞けない」という結果を引き起こしているのかを理解することは、学習する前提知識として非常に重要だと思っています。

やみくもにシャドーイングを続けて、自己満足で終わった人もたくさん見てきたので…。

  • アクセント
  • リズム
  • イントーネーション
  • 連結
  • 脱落
  • 同化
  • 背景知識

最近よく耳にする「音声変化」は、「連結」「脱落」「同化」この3つを指します。

大きく分類すると、「英語の独立した音」「複合した音」「個人の知識量」、リスニングができない原因はこの3つのどこかに隠れていそうです。

筆者が以前お話しした方で、「英語が聞けない!」と言っていたのに、よくよく話を聞いているとその表現を知らなかった。ということがありました。

「リスニングができない!」と、前提として「英語表現を知らない」を混合して考えると、誤った解決方法に固執してしまいそうですね。

この7つの要素を知っておくことで、そのような小さな問題に直面することが防げるのでは、と思いました。

英語リスニングは「音声知覚」と「意味理解」の2つで成り立っている

以上がリスニング学習方法のまとめパート1です。

パート2では、具体的な教材を用いて、どうやって学習していくかについて書いてみたいと思います。

あくまで重要なのは、自分が無理なく継続できる方法を見つけることだと思いますので無理に上記の方法を実践するのではなく、気分に合わせて学習内容を混合してみるといいかもしれませんね。

さて、当たり前の事実かもしれませんが、リスニングは「音声知覚」と「意味理解」の2つの要素で構成されています。

よく「リスニング力が足りなくて、同僚の英語が聞き取れないんです…。」ということを聞きますが、一概にリスニングと言っても、課題が2つに別れていることに着目しましょう。

その課題をじっくり見極めた上で、本当に今の自分に必要なことはシャドーイングだけで大丈夫そうか、一度考えてみる価値はありそうですね。

話が少し変わりますが、「せっかく学習方法を紹介してるんだから、課題の特定くらいしてあげらた?」と創業者ルークさんから言われたので、ちょっと試しにやってみようかなと思います。

以下のURL先のトランスクリプトを音読したファイルを共有してもらって、その内容を元に課題を特定してみようかな。

あくまで試しでやってみるので、すぐに受付を中止するかもしれませんが、その時はご了承ください。

http://www.elllo.org/video/grammar/L5-12-Shantel-Second-Conditional.html

上記URLの音源を、録音してファイルを保存したら、以下のフォームから連絡してみてください。

https://forms.gle/LdnGJLuT3VPPeizp9

もしかしたら、「問題なし!」なんてこともありそうですけど…。まぁ筆者なりに、頑張って分析するので。

今日はこれでおしまい。

短文でしか英語を話せない。解決方法はあるの?

英語リーディングができない。難関英文を読解するために必要な学習方法

これからの時代英語は必要ない?それとも重要?

こんな記事書いて欲しいなど、あれば教えてくださいね。

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