「スピーキングの練習をするには英会話教室に通わなきゃ…」
そんなことを思いながら、実際に英会話教室に通うための一歩を踏み出すのは、毎日忙しい英語中上級者の方には難しいのでは。
オンライン英会話という手もありますが、入会まで検討するべきことが多すぎて、そちらも手付かずになるケースもしばしば。
今回はそんな忙しい英語中上級者に向けて、独学でできるGoogle Documentを用いたスピーキング力を伸ばす方法をご紹介します。
Google Documentを用いて英語のスピーキング力を伸ばす方法
そもそも英語のスピーキング力とは?
「日本人は英語のスピーキングが苦手だ!」なんて言論をよく耳にしませんか?
「確かに!」と思える一方で、そもそもスピーキング力がどんな能力を指しているかについては、人それぞれ違った認識をしているような気がします。英語圏でいう「Speaking Skill」の定義を見てみると以下のような説明がされています。
These skills allow the speaker, to convey his message in a passionate, thoughtful, and convincing manner.
参照:https://www.slideshare.net/zeal_eagle/speaking-skills-24884424
つまり「自分の内なる言葉を他者に伝える能力」がスピーキング力であるということがわかります。この前提を理解した上で、スピーキング力を構成する要素を分解してみると以下の通りになります。
スピーキング力の構成要素1「発音」
まずスピーキング力を伸ばすために必要な要素として、「発音」が考えられます。音声情報の「音」が聞き取れないと、他者が私たちのメッセージを受信することができません。
スピーキング力の構成要素2「語彙・フレーズ」
次にスピーキング力を伸ばす重要な要素は「語彙」と「フレーズ」です。これらが不足していると、どうしても伝える内容が単調になり、自分が考えていることを「正しく」相手に理解してもらうことが難しくなります。
スピーキング力の構成要素3「英語表現」
最後に重要な要素が「英語表現」です。つまり意見を伝えるための「英語の型」をどれだけ使いこなせるかが重要になります。「英語の型」が理解できていないと、ロジカルに意見を伝えることができなかったり、話の要点が伝わりにくくなります。
Google Documentを使った学習方法は「発音」と「英語表現」の力が伸びる
今回紹介するGoogle Documentを使った学習方法は「発音」と「英語表現」を伸ばすことができます。というのもスピーキング力は「インプット」と「アウトプット」の複合した能力です。全ての要素を同時に学習することはできないのです。
スピーキング力はインプット量に比例して伸びていきます。つまり新しい知識を学習せずに闇雲に英会話を続けても、一定レベル以上からは英語力は伸びません。
例えば英会話中に「はっ!」っと英単語を思いつくことなんてありませんよね?
「語彙」と「フレーズ」は地道なインプットの積み重ねの結果ということを理解しておきましょう。
Google Documentを使ってスピーキング力を伸ばす方法
手順1:「音声入力」をオンにする
早速Google Documentを開いてページ上部の「ツール」をクリックしましょう。そうすると「ツール」下部に「音声入力」の文字があるのでクリックしましょう。「ドキュメントの翻訳機能」と「スクリプトエディタ」の間にありますね。
手順2:「音声言語」を設定する
「音声入力」を起動したら次に「音声言語」を設定します。デフォルトで「日本語」と表示されている部分をクリックすると、音声言語を指定することができます。
英語は訛りによって13種類の中かから選択します。自分の学習してきた国の英語、または英会話教室に通っている方は講師の方の国を選択すると良いでしょう。よくわからない場合は「English (United States)」を選択しましょう。
手順3:トピックに関して1分間「プレゼンテーション」を行う
「音声入力」の準備ができた後は、音声入力を開始して自由に英語を話します。といっても何も話すネタがない状態で英語を話すことは難しいので、ニュース記事や自分が日本語で感じたことなどを中心に英語を話してみましょう。
音声入力と同時に、スマートフォンの録音機能を使って自分の声を同時に録音しておくことも忘れないようにしましょう。録音した音声と、書き起こされた音声を比較できる状態にしておくことで「振り返り」の精度が高まります。
ニュース記事からトピックを探す場合は、以下のニュースサイトが英語学習に役立つと思います。
英語のニュースでオススメのウェブサイト
- VOA Learning English(アメリカの国営放送)
- CNN 10 – CNN – CNN.com
手順4:「振り返り」
「手順3」が終わった後は、実際に書き起こされた英語と録音した音声を聴きながら客観的に自分の英語に対してフィードバックを行います。「振り返り」の手法は様々ありますが、ベーシックに「KPT」を用いると良いでしょう。
まとめ
英語中上級者は「改善」の精度を高めることで英語力が伸びる
英語中上級者は基本的なインプット量が十分にある状態です。インプットがすでにある場合の効果的な学習プロセスは「問題点の改善」に焦点を当てることです。
基礎力が身についた後だからこそ、実践経験を通して「改善」を繰り返すことの効果が高まります。逆に英語力がゼロの人が今回紹介した学習方法を実践しても、効果はなかなか出ないでしょう。
「改善」をするときのコツは、できるだけ批判的に自分の英語を聴くことです。問題点を特定したら、「どうやったら問題を解決できるか?」を考えて試行錯誤を続けていくことが重要です。
実践経験を積み重ねて、毎回「振り返り」で問題点を一つ一つ消していくことで思った以上に早く英語が習得できるかもしれませんね。
今回はここまで。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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