英語ライティング講座1|Thesis Statementの書き方

ライティング講座① Thesis Statemetn(主題文)の書き方

エッセイで最も伝えたい主張を英語で「Thesis Statement(以下:主題文)」と言います。

  • Thesis Statementとは…
  • 特定の問題・疑問・対立・論争に関して、自分の人生経験を通して得られた自分なりの解釈

主題文はエッセイの核となる最も重要な部分で、エッセイの構成は全てこの主題文を軸に展開されます。

つまり、主題文が曖昧になると文章全体が曖昧になり読み手に意図が伝わらなくなります。

また、主題文は冒頭の段落で挿入されるため、読み手が興味を持って読み進めてくれるかは主題文の良し悪しによってきましると言っても過言ではありません。

英語のライティングを習得するためには、この主題文の大切さと役割を正しく理解することが必須になります。

Thesis Statementの書き方

主題文を書くときは以下の点に注意します。

  1. 疑問や課題に対して明確な立場を示す
  2. 一般論ではなく自らの考察を含んだ意見を示す
  3. 主観的な論拠だけでなく客観的な論拠を示す
  4. (論文等を参照する場合)参照元の意見ではなく自分自身の意見を述べる

主題文はあくまで「あなた自身の見解」であることに注意してください。

当たり前なことや一般論を述べるのではなく、自分がその意見を持つまでの人生の岐路(きろ)を文章全体で伝えることが重要になります。

例えば「子どもに教育は必要だと思うか?」という設問に対して、

  • Education truly promises students a path to success.
  • 「教育は学生が成功するためには必要不可欠である」

という主題文はシンプルで分かりやすいですが、抽象度が高く一般論(正論)とも捉えることができます。正論は正しいことなので議論する余地がありません。

しかし、実際のところ教育の効果を発揮するためには、複雑な現状や課題点があることも世論の認識としてあるでしょう。

そういった議論の余地があるポイントまで、主題文を掘り下げて書き出すことが大切です。

例えば、

  • While education promises success, students can realize that promise only if they can come to feel entitled to the kinds of satisfaction and achievement that academic work makes possible. Only then can they feel the commitment necessary to make their education work for them.
  • 「教育は成功に結びつくが、学業の満足感や達成感を感じることができるようになった時に成功を手に入れることができる。そうなって初めて、教育を自分のために役立てようとする気持ちが生まれるだろう。」

のように「条件」をつけることで現状の課題点や解決策を次の段落で述べるキッカケとして機能します。

上記のような主題文を書くためには「譲歩」や「因果関係」を適切示すことがポイントです。

例えば、

  1. although
  2. as a result
  3. because
  4. consequently
  5. even though
  6. however
  7. in order that
  8. on the other hand
  9. since
  10. therefore
  11. unless
  12. whereas

のような表現を用いて、一般論を一度否定し自分なりの意見を再定義することで、より独自性の高い主題文を作ることができるようになります。

基本的にThesis Statementは、冒頭の段落の最後に挿入されます。そして、後に続く段落でその妥当性を理由と論拠を述べながら展開していきます。

最初から完璧なThesis Statementは書けない

ライティングをこれから学ぶ場合の注意点として、最初から完璧な文章(主題文を含む)を書こうとはしないでください。

完璧を目指すあまりアウトプットの量が少なくなってしまうと、ライティングを習得するのに余計に時間がかかってしまいます。(また最初から完璧な文章を書くことはできないでしょう)

より良い文章を書けるようになるためには、

  1. 繰り返し自分の文章を見返し客観的に分析する
  2. 読書を通して良い文章をインプットする
  3. 積極的に書き直す

ことが必要です。

特にライティングは「こんなに時間をかけて書き上げた!」という感情が自然と生まれ、自分の文章を批判的に見ることが難しくなります。

このような主観をできるだけ排除するために、

  1. 数日経ってから文章を見返す
  2. 声に出して文章を読んでみる
  3. 他者に読んでもらい評価してもらう

など、できる限り公平に自分の文章を評価できるように意識していきましょう。

この振り返りの精度が高まれば高まるほど、ライティングだけでなくスピーキングもより効果的に改善することが可能になります。

まとめ

Thesis Statementの重要性を認識する

今回の記事のポイントをまとめると、

  1. Thesis Statementはエッセイの核となる最重要パート
  2. 一般論ではなく自分自身の意見を述べる
  3. 何度も書いて客観的に自分のライティングを分析する

この三点を必ず覚えておいてください。

日本の教育システム上、私たちは自分自身の意見を論理的に述べることに対する経験値が少なく、どうしても一般論や正論を述べることで自分の意見として置き換えてしまう傾向があります。

しかし、単に一般論をそれらしく述べているだけでは、他者があなた自身の価値に気付くチャンスを逃してしまう恐れがあります。

「この人の意見は面白いな」

そう相手が思えて初めて「この人と会話がしたい」という気持ちが芽生え、その気持ちが尊敬であったり興味に置き換わり円滑なコミュニケーションを創出することが可能になります。

最初のうちは慣れないと思いますが、積極的にさまざまなソースの意見をインプットするようにして、他者がどのような主題文をもとに論理を構成しているのか分析してみてください。

単にライティングのテクニックだけでなく、これまで学んできた知識や経験を活かす場が英語のライティングなのです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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