「英語面接って具体的にどんな対策をすればいいですか?」
外資系企業への転職を考えている方から、上記の質問を多くいただきます。ただでさえ緊張する面接が英語となるとより緊張してしまいますよね。
今回は前回反響があった、実際に外資系企業に働いている方にインタビューするの続編で再度外資製薬会社でデータアナリストとして働くA子さんに話を伺ってみたいと思います。
「英語面接の対策はしていない」と答えるA子さんの真意とは。
前回のA子さんのインタビュー記事:
英語面接の対策方法は「なし」?
今回は再び外資製薬会社勤務のA子さんにインタビューです。
外資系企業に転職した際の英語面接をどう対策したかについて聞いてみたいと思います。
よろしくお願いします。
対策と言っても実は英語面接の対策はしてないんです。
はい、「対策はしない」ということですね。
本日はどうもありがとうございました!
嫌味とかではないです。笑
私の過去の経験から英語面接の対策ってしてもあまり意味ないと思っています。私はキャリアをずっと外資で積んできて、就職の時は想定される質問と答えをノートに膨大に書き出していました。
結論からいうとまったく役にたたなかったです。そもそも英語面接がある会社とない会社に分かれます。
なるほど。色々と試した結果の考えなのですね。
英語面接がある会社とない会社にわかれるといいますと?
外資系企業といえども英語を使わない会社やポジションがあります。
そのような場合、入社時や転職時に英語力は求められません。あくまで募集がかかっているポジションでの仕事がすぐに遂行できるかどうかが第一基準です。
私は外資系企業を中心に10社ほど面接を受けました。その中で英語面接があったのはわずか4社です。また英語面接の有無を事前にそのうち2社は教えてくれました。
英語の雑談の中であなたの資質は見極められている
事前に英語面接があることがわかると何かしらの対策はできそうですよね。
ただA子さんはその対策は必要ないと考えているようですが、それはなぜですか?
外資系企業の面接はどちらかというと雑談に近いという印象だからです。
募集しているポジションに対して自分が適正かどうかというのは見極めてるとは思うのですが。見極めるためにしてくる質問は自然な会話の中でさりげなく聞いてきます。
雑談の中で「就職希望者の考え方を試す」といったところを同時に見ているという感じですかね。
「雑談を通してその人物の思考を試す」は私も過去の経験から納得できます。
私はオーストラリアの三菱重工業に現地採用として就職しました。3回面接がありましたが、初めの2回が現地のオーストラリア人と、最終面接は日本人の社長とでしたね。
1回目はオーストラリア人と雑談。2回目はマーケティングポジションで業務遂行ができるかのテスト。3回目はの日本人の社長から一言「君はうちの会社に対して何ができるの?」でした。
英語の面接といっても必ずしも面接官が外国人とは限りませんよね。
会社によっては、外国人社長とマンツーマンの面接。日本人の人事部長、外国人社員の2人。また日本人の人事部長マンツーマンというパターンもありました。
誰が面接官だとしても自分という人物がいかに募集ポジションに向いているかを対話を通して伝える。
難しいですよね。その場限りの対策に効果がないとなると、英語面接に対して他にどのような事をすれば良いと思いますか?
英語面接は面接官との共同作業
まず前提としての「面接に対しての認識」を変えることだと思います。
コミュニケーションは一種の共同作業ですよね。例えば事前に考えられる100の質問に対して回答を全て用意していくという行為は、コミュニケーションのベクトルが一方的です。
仮に面接官が一方的な質問をしてくるのであれば、一方的な回答で成り立つかもしれません。でも相手が共同作業を求めているのに、一方的に用意した言葉を出すとコミュニケーションはうまく機能しません。伝わっていますか?(笑)
すごくわかりますよ。大丈夫です、少なくとも僕には伝わってます。笑
コミュニケーションは共同作業という表現は素晴らしいですね。コミュニケーションが上手にとれない人というのはどこの会社でも高い評価を得ることは難しいと思います。それは日本の会社でも一緒ですね。
一方でこれを読んで「英語面接はコミュニケーションだからありのまま自分を!」という認識で楽観的になるのも少し危険だと思います。
面接では確実に聞かれる最低限の質問というものがあります。それら最低限は答えを紙に書き出しておくことで自信をもって答えられるのではないでしょうか。
例えば、
- 自己紹介してください
- なぜ今あなたはここにいるのですか
- 失敗をどう乗り越えたかを教えてください
- あなたの強みは何ですか
- なぜこのポジションに弊社はあなたを雇わなければならないのか
- あなたを雇用するとなぜ弊社は儲かるのか
これらの質問は共通して良く聞かれると思います。
そうですね。英語中・上級者専用にサポートしてる身としては書き出した英語を一度ネイティブに見せて多角的にフィードバックをもらうとより良いですね。
自分が主観的に書き出す回答というのはどうしても論理構造が曖昧になったり、伝わりにくい英語表現だったりする場合がおおいです。書き出した英語を訂正してもらうのも効果的ですが、それ以上にフィードバックや質問に対して答えることで当日の面接で様々なパターンに対応できると思います。
それは良いアイデアですね。自分1人では想定できないような所に到達できるという点でフィードバックは有効だと思います。
ちなみにルークさんはどうやってコミュニケーション能力を磨きましたか?
異文化に対しての受容力を高める
完全に場数ですね。幼少期から色々な国の人がいる環境にいた事が大きいと思います。文化が異なる人とコミュニケーションを取りながら生活することが苦じゃないんですよね。
多分A子さんのように外資系企業で働くとあらゆるプロジェクトを文化背景が違う人たちと一緒に遂行しなければならない。大人になってから異文化に対してストレスを感じないように訓練することはとても大変です。
私も本社のデータサイエンティストとチームになってプロジェクトを遂行しています。
そうですね。だけどルークさんのようなケースは稀で私を含めた大半の日本人が大人になるまで日本だけで育っているのが現状だと思います。どうすれば異文化に対しての抵抗をなくす対策ができますか?
「旅に行こう!文化背景が違う人と話そう!一緒に生活しよう!」と言いたいところですがそんな時間はないと言われそうなので…。
まずは知識から入るといいと思います。A子さんのように既に会社で実践の場がある方は、知識をつけた上でそれをすぐに応用するのが一番効果的かと。
例えば「The Culture Map」などは良いですね。日頃の仕事や生活で外国人と接してモヤモヤする。そんな人にはぜひ読んで欲しい良書です。
よく「英語だけ伸びてもダメ」といっているのはそういう理由ですね。「The Culture Map」初めて知りました。読んでみますね。
そう。英語だけできるようになってもダメなんです。
オーストラリアいた時に日本人に何人も会いました。みんな英語は上手になるのにコミュニケーションのコンテクストが日本のままという人はたくさんいます。
外国語を学ぶ一番のメリットは異なる文化が自分に宿ることじゃないですか。それはまったく異なる世界が自分の中に芽生える感じ。
英語を話しているのに英語っぽく聞こえない。それは英語を話しているようで実は日本語を話しているということだと思います。英語を学ぶ過程でソフトスキルつまりコミュニケーションを磨くということが非常に重要だとずっと思っています。
私がルークさんに面接しているようになってきました。笑
こんな感じで大丈夫ですかね?
そうですね。笑
本日はありがとうございました。SOLO「ソロ」受講生には外資系転職希望者の方も多数いるのでこのインタビューを参考にシェアしますね。
英語面接はコミュニケーションという言葉が印象的なインタビューでした。
質問を待って答えるという受け身な姿勢ではなく、雑談の中でさりげなく自分の価値をアピールすることが英語面接では重要そうです。
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