「頭では分かっているのですが、言葉に出す英語は単調なものばかりで…。」
相当勉強してインプットの知識はついているのに、相変わらずアウトプットとなるとシンプルな表現かつ、言いたいことの3割くらいしか伝えられないという相談を受けます。
A:「How are you?」
B:「Good. …。」
これで会話が終わってしまう。
確かにモヤモヤしますよね。自分のことを振り返っても、同じような事例が数え切れないほど思い浮かびます。
質問を沢山してくれれば会話が続くのですけど、質問がない時のあの沈黙。
英語の苦手意識を増幅させていた要因の一つかもしれません。
そこで今回は筆者なりに効果がありそうな学習方法について、書いてみたいと思います。
人見知りを助長する英会話
物心がついた頃から、「自分は人見知りで…。」と周りに、自己紹介がてら伝えるようになった。
日本語ですら、会話を続けるのは難しいのに、ましてや英語なんて…。
自分が回答した後の沈黙が怖い。
必死に質問を考えるが、文法を考えている間に、話は次の話題に。
相手も質問するネタが無くなった頃だろうか。
今こそ、最初から決めていた質問をするときだ。
「あ、$@=.#=?/$@%=._=!+%_=.-%+@!*@=?」
なんてことだ…。
あまりの沈黙の長さに、口がカピカピになって声が出ないなんて!
緊張して舌もうまく動かせず、ただ奇声を発しただけの結果に終わってしまった。
「うぅ…。一人で作業を淡々としてる方が気楽だなぁ…。」
こうしてまた、英語の苦手意識が日々強くなっていく…
対策その1:普段の何気ない会話の質問を英語にしておこう
もしかしたら、筆者みたいな超絶人見知りの人がそこまで多くないかもしれないので、原因うんぬんよりも解決方法を早速書いていきます。
一番簡単かつ効果的な対策は、事前に準備しておくこと、これに尽きます。
質問はとても強力なパワーがありますよね。
質問されたら、答えなくてはならないし、考えなければならない。
「答え」と「考える」という作業をゼロから同時に、さらに英語でおこなうのって、とても難易度が高いことだと思います。
だから事前に日本語で考える、考えと答えを英語にする。
この作業をやっておくだけでも、会話が非常に楽になる、かつ回答にボリュームをつけることができます。
もう一ついいことは、質問の答えを考えるということは、その質問自体を自分で使えるようになります。
自分ができる質問の種類を増やしておけば、会話の中で引き出すだけなので、相手からの不確実性の高い質問を答えるのでなく、自分が質問を主導することができます。
質問した内容は、高い確率で同じ質問が相手から返ってきます。
その場合も、自分であらかじめ考えをまとめておけば、薄っぺらくない、結構いいことが言えそうです。
質問のテクニックやスキルは沢山インターネット上に散らばっていますね。
個人的には以下のような、基礎知識だけつけておけば、自分なりに応用が聞くようになるのでは思いました。
参照:https://www.typetalk.com/blog/the-8-essential-questioning-techniques-you-need-to-know/
対策その2:リフレクションで回答の精度を高めよう
日本語でいう「振り返り」。個人的には中上級者くらいになると、一番効果が高いような気がします。
ちなみに、リフレクションの定義を調べてみると:
When we reflect, we consider deeply something that we might not otherwise have given much thought to. This helps us to learn. Reflection is concerned with consciously looking at and thinking about our experiences, actions, feelings, and responses, and then interpreting or analyzing them in order to learn from them (Atkins and Murphy, 1994; Boud et al., 1994). Typically we do this by asking ourselves questions about what we did, how we did it, and what we learnt from doing it.
こんなことが書いてありました。
簡単に要約すると、「過去を反芻して、そこから学ぶ」。こんな感じの意味ですかね。
英語で話している時に、「あ、しまった!文法間違えた!」と感じる時ってありませんか?
筆者はある程度英語に慣れてきて、話すことにいっぱいいっぱいじゃなくなった時に、こう感じることが多くなった気がします。
このような場面を思い出して、リフレクションするとかなり効果があったと思います。
具体的に、その情景を思い出して、
A. もう一回質問されたら「こうやって答えよう」とテンプレートの答えを考える
B. 答えをサポートするロジックもついでに考える
C. 実際に話している場面を想定して、AとBを声に出してみる
こんなことをやっていると、「あ、この質問も聞かれそうだな。」とか、「こうやって質問してみよう。」とか、派生して出てきます。
毎日1回振り返れば、1年で365パターンの結構精度の高い回答を用意できますね。
短期的には効果が見えないかもしれませんが、長期的には英語を話すことがうんと楽になると思います。
英語学習するときは結論と理由をセットで考える
以前の投稿で、メッセージは「具体」と「抽象」を行き来しているということを書きました。
その考え方に近いですが、常に英語の答えを考えるときは、結論と理由をセットに考えておけば、結果的に短文で英語を返答するという機会が無くなりそうです。
意見を言わないタイプの質問では、「答え」と「具体例」を用意しておけば問題ないでしょう。
日常的な会話だとあまり意識しませんが、理由や具体例を考えておくってとても重要だと思います。
なぜかというと、理由や具体例をあげればあげるほど、相手は質問する手がかりを沢山見つけることができます。
うーん、自己開示と言っていいのかわかりませんが、質問されるようなパスを出していれば、大抵会話は続くし、結果的にいい人間関係が築ける気がします。
自分ばかり英語を話していると、自然と「質問しよう!」っていう気になりますし、話している分、口がカピカピになって奇声を発することは少なくなりそうですね。
まとめ:そもそも日本語で考えたことないことは英語で表現できない
「英語よりも日本語を学べ!」という派の人は少なからずいます。
要するに、結局は自分を表現することが言語なのだから、思考する言語を極めれば、自然と英語もできる。という考えですよね。
確かに、英語学習にばかり目を取られると、一見英語学習に見えない「深く考える」という作業がおろそかになることもあるかもしれません。
以前どこかの投稿で書いたように、筆者の英語力は近年どんどん低下している自覚があります。
一方で、事業について考えることが増えたおかげで、英語は下手になっていくのに、コミュニケーションはどんどん楽になってきました。
これも、「深く考える」効果の一つなのかもしれませんね。
「とにかく英語は量だ!ネイティブと話し放題で、英語シャワーを浴びろ!」という派の人も、たまに見かけます。
「確かに!英語は話してなんぼ!」って思いがちですけど、もしかしたら直面している課題によってはあまり効果がない方法なのかもしれません。
結局自分の課題をどれだけ正しく見れるか、が重要なのかもしれませんね。
最後に一つ質問。
あなたの英語の伸び悩みを引き起こしている、一番の原因はなんだと思いますか?
今日はこれでおしまい。
こんな記事書いて欲しいなど、あれば教えてくださいね。
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