「英語のプレゼンが上手くいく方法はないの…?」
「英語ができる人」と周りから認識されると、英語関係の案件が集中します。その案件の中でやっかいな1つが、英語のプレゼンテーション。
時には、自分の専門外の分野について「プレゼンをしてくれ!」と、頼まれることもあるのではないでしょうか。
今回は、そんな英語のプレゼンで悩んでいる方に、自信をもってプレゼンをするための方法を紹介しますね。
英語のプレゼンテーションを成功させる方法
英語のプレゼンを成功させる3つの要素
結論から書くと、英語のプレゼンを成功させるためには以下の3点が重要です。
以上の3点です。
「プレゼンでよく使うフレーズ集!」などの書籍を見かけますが、フレーズを覚えても本質的な課題は解決しません。
大切なので、もう一度書いておきますね。
英語のプレゼンを成功させる3つの要素
- 正しい発音
- プレゼンの練習量
- 想定される質問への先回り(準備)
正しい発音
記事内で何度もしつこく発音の重要性を伝えていますが、英語のプレゼンも「発音」が鍵です。
音声情報の伝達である以上、聞き手に理解される音声を生成できないことは致命的です。
自分では伝えているつもりでも、聞き手は理解できない。必死に話しているのに、聞き手は資料ばかり眺めている。そんなプレゼン嫌ですよね…。
プレゼンの練習量
プレゼンの良し悪しは練習量に左右されます。練習量とは、アウトプットした経験値でありその経験によって自信がうまれます。
自信があるだけで、スピーチに説得力がうまれ、聞き手に信頼感を与えることができます。
逆に練習量が足りないとどんなことが起こるでしょう。
次にどんなスライドがくるか分からない。何を伝えるべきか漠然としている。そんな状態で人前に立った途端、不安と緊張が押し寄せてくる。想像しただけで辛いですね…。
想定される質問への先回り
プレゼンは練習量でカバーできます。本番はプレゼン後の質疑応答から、というケースも多いのではないでしょうか。
突発的な質問に、第二言語で適切に回答するのは難易度が高いですよね。なので、事前に想定できる質問をどれだけ準備できるかが勝負です。
プレゼンを難しくする要因は本当に英語力か?
なぜ英語のプレゼンは難しいのか。その本質的な原因を特定することは、良いプレゼンをするために重要ですよね。そこで突然ですが、質問を一つさせてください。
「そのプレゼンテーションは、仮に日本語でも難しいものでしょうか?」
仮に「日本語でも難しい」と思った場合、本質的な問題はあなたの英語力ではないです
「プレゼンテーションの経験不足」「プレゼン内容の理解不足」「専門知識の不足」以上の3点が問題と考えらるでしょう。
プレゼンテーションの経験不足
プレゼンは場数です。何度も同じようなことを話す過程で、改善が繰り返され、その過程で自信がついてきます。
経験が少ないのに英語でプレゼンする場合は、難しく感じるのは当たり前ですよね。
プレゼン内容の理解不足
スライドの流れは確実に頭に入っているでしょうか?
スライドを作成してすぐにプレゼントなると、まだ内容が漠然としか理解できていないことがあります。
漠然とした理解から不安がうまれて、実際以上にプレゼンの難易度をあげてしまいます。
「専門知識の不足」
仮にスライドの内容が頭に入っていたとしても、問題となるのが質疑応答です。
背景知識、専門知識が十分にないと、些細な質問ですら脅威になります。
根本の原因と英語力の混合がプレゼンを難しくする
プレゼンを難しくしている本質的な原因は、必ずしも英語力とは限りません。日本語でプレゼン内容について理解度を深めるだけで、課題解決するケースもあります。
「英語もできるようになって、プレゼンも作って…」と、限られた時間の中で2つの目標を追ってしまうと、英語もプレゼンも中途半端になってしまうことも…。
一番重要なのは、根本のボトルネックを解決することに焦点を当てることです。上記で紹介した要素を考えると、英語が原因となるケースは「発音」のみです。
「本当に自分の限られた時間を『発音勉強』に投資するべきか」、適切な意思決定を行うことが忙しいビジネスマンには必要ですね。
効果的なプレゼンの練習方法
英語発音の勉強
発音の勉強と言うと [ L ][ R ] などの個々の発音を学習してしまいがちですが、意外に重要なのが「強勢」と「イントネーション」です。
正しい音節にストレスをかけて話すと、発音が悪くても意味が通じます。例えば以下の文章を声を出して読んでください。
“Get out of here!”
次に [ Get ] [ here ] の音をストレスを意識しながら発音してみましょう。[ Get ] [ here ] 以外の音を曖昧に発音しても、例文のように聞こえるはずです。
日本語は「平坦に」「落ち着いて」話すと聴き取りやすいですが、英語は強弱を意識して話すことが重要です。
発音は英語の音節を意識すると良い
例えば、[ last ] [ week ] と発音してみましょう。日本語は「ラ・ス・ト・ウィー・ク」と5音で構成されます。一方英語は「ラ・ウィ」の2音で構成されます。
聴き取りにくい英語は、構成する音の数が多い特徴があります。本来子音だけで発音される音を、母音と合わせて発音していないか。
この点を意識するだけで発音がグッと聴き取りやすくなります。
以前の記事で音節構造について紹介したものがあります。参考までにどうぞ。
プレゼンの録音から振り返り
プレゼンの練習は必ず録音しましょう。
自分が認知している自分の声と、他者が認識する自分の声は違います。録音することで、客観的に自分のスピーチを分析することができます。
分析のポイントは「論点の明確さ」「不要な表現の削除」「聴きとり易さ」の3点です。
練習を重ねると余裕ができるので、伝えたいことが増えてきます。しかし重要なのはその逆で、本当に伝えたいこと以外を減らす作業です。
スライドは「説明」「ファクト」「示唆」のいずれかの目的で作成されますよね。「このスライドで本当に伝えたいことは何か?」そう自分に質問して、帰ってくる答え以外は思い切って削除しましょう。
フィードバックが効果的
プレゼンの練習は、他者からフィードバックをもらうことが効果的です。
自分では気づけない論点のモレや、ダブりは少なからずありますよね。フィードバックをもらうことで、聞き手に与える印象をより具体的に知ることができます。
フィードバックは「プレゼン内容に関して専門知識がある人」「英語ネイティブ」の2名からもらうことが効果的です。
専門知識がある人は、プレゼン内容と想定される質問に関して。英語ネイティブは伝え方に関して、それぞれフィードバックをもらいましょう。
英語のプレゼン まとめ
同じメッセージでも話し手の態度で効果が変わる
プレゼンは音声情報だけでなく、話し手の態度も重要な要素です。同じ発音、同じメッセージでも、話し手の態度で聞き手に与える印象はガラリと変わります。
話し手の自信がなさそうだと判断すると「本当に大丈夫かな?」と疑問を抱き、自信たっぷりだと判断すると「おぉ!頼りがいがある!」と納得するものです。
そして自信は、毎日の積み重ねからうまれます。プレゼンの練習を毎日改善すると、「自分ならできる」と思える様になります。
根本にある自信は、あなたのメッセージにパワーを与えて、そのパワーが人を動かします。
読んでいただいた方は、これからプレゼンを控えているのでしょうか?
大丈夫です。きっとあなたならやれますので自信をもって。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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