ニュージーランド現地校への留学方法と1年間の総費用【中学・高校編】

この記事は以下のような人のためにと思って書きました。

  • ニュージーランドへの留学を考えている中学生・高校生
  • そんな中学生・高校生のご両親

内容はニュージーランドの現地高校に入学する方法とそれに関わる総費用についてです。

実際にニュージーランド留学を経験した僕の過去と、ニュージーランドに現在留学している方の情報をもとにできるだけ具体的に書きました。

少しでも参考になれば幸いです。

ニュージーランド留学方法と総費用

僕のニュージーランド留学経験

「まず、あなた誰ですか?」

そう思う方もいると思いますので自己紹介と僕の過去の留学経験について書きますね。

はじめまして。
今回記事を書いているSOLO(ソロ)のジュンペイです。

SOLO(ソロ)のルークさんと一緒に英語力が高い人専用のオンライン英会話を運営しています。
(英語力が高いというのはだいたい英検2級以上です)

「また知らない人が出てきた。ルークって誰!?」

ルークはSOLO(ソロ)の創業者の方です。
オーストラリアと日本のハーフで、とてもナイスガイです。

気になる方は彼のインタビュー記事を見てもらえるとなんとなく人柄がわかると思います。

参考:SOLO(ソロ)創業者インタビュー

それでもわからないことがあればご連絡いただければ極力回答しますので。
さて始めましょう。

早速ですが僕は高校1年生の2月から2年生の12月にかけて、およそ10ヶ月間ニュージーランドの現地高校に入学しました。

理由は特に「留学がしたかった!」という訳ではなくて高校の制度です。
現地学校の単位を、日本の学校の単位と置き換えるといったものですね。

ちなみに当時の英語力がわかる資格は英検2級程度。
当時はニュージーランドの学校入学しても英語についていけないということで、2週間現地の語学学校に通ってニュージーランド英語と一人での生活に慣れるようにしました。

ニュージーランドでは首都のウェリントン郊外にある高校に入学。
当時は僕を含めて日本人は1名だけでした。

滞在先はホームステイ。
学校の職員の方の家にお世話になりました。

同じ年齢の息子さんがいたんですけど思春期だったせいかあまり会話がなく微妙な関係性が辛かったです。

右も左もわからない状態でおよそ10ヶ月間、ニュージーランド生活を経験しました。

「留学で実際に英語力はのびたの?」

まず気になるところですよね。

英語力に関して書くと、帰国後のTOEICは確か700点前後。
英検準1級を1月に受験しましたがその時は落ちてしまって、6月に再受験して準1級を取得しました。
TOEFLは確か60点だったと思います。

英会話はペラペラになるどころか、逆に自信を喪失して日本人の前では絶対に英語を話したくないという状況でした。
(自信を喪失した時のこばなしは以下のブログに書いてあります)

参考:英語の発音。本当にそれで大丈夫?発音矯正におすすめのアプリ

資格等の観点から振り返ると確かに少しは英語ができるようになりました。
しかし英会話は留学前に思っていたようなペラペラにはなりませんでしたね。

帰国後はすぐに大学受験。
資格をもとに上智大学のAO入試を受験しましたが落ちてしまいました。

世界史も国語も全くできなかったので当時は一気に焦りました。
とにかくその時は英語を極めようと参考書をひたすら解いていました。

その結果、なんとか一般入試で青山学院大学に合格することができました。
(当時は英語一科目で受験できるB方式というものがありました)

以上が僕のニュージーランド留学から大学入学までの大まかな流れです。

ニュージーランド留学経験まとめ:

  • 留学期間:高校1年1月から高校2年12月まで留学
  • 留学前の英語力:英検2級以下
  • 留学後の英語力:英検準1級 / TOEIC700点前後 / TOEFL60点
  • 留学後の進路:一般入試で青山学院大学

なぜニュージーランド留学について記事を書こうと思ったのか

この記事を書こうと思ったきっかけはSOLO(ソロ)のサポートを受けていた高校生です。

「毎日学校の宿題に追われて、クラス内で他の生徒の目を気にしている」
「勉強をする意義を見出せない。将来の明確な目標なんてないが、なんとなくいい大学には行きたい」

彼は見えないプレッシャーや不安で心に余裕がありませんでした。

自分を振り返ってもそうですけど、日本の高校生の大半が似たような経験があるのではないでしょうか。

彼と話しているときにふと「もっと心と時間にゆとりがあれば、彼にとって本当に大切なことが分かるんじゃないか」と思ったのです。

というのも僕がニュージーランド留学した時に、自分の頭で考える、自分と向きあう余裕がうまれたからです。

ニュージーランドって1日に体感する時間の速さが日本の半分以下です。
とてもゆっくり1日が流れる。

学校は15時には終わりで部活も週に1回程度。
家一軒一軒の距離が離れているので、一度家に帰ると友達と遊びに行くという選択肢もまれです。

15時からやることがない。
日本の中学から高校までそんな生活ありえませんでした。
でも本当に毎日やることがない。

そんな時に「英語も十分に話せていないのだから勉強して話せるようになろう」と自然に思いなんの抵抗もなく勉強をすることができました。

時間があればゲームにテレビをしていた僕が自分の意思で勉強をできた。
そんな自分に驚いたことを今でも覚えています。

だからニュージーランドの経験が毎日に追われている彼にとって、一番最適な解決なのかもしれないと思いました。

一方で海外の学校に留学するという選択肢は現実的には難しいです。

その理由は「学校についていけなくなる」「大学受験で不利になる」など色々考えられますが、僕は不確実性に対する不安が根本の原因だと思っています。

「英語が話せない自分が現地の学校でやっていけるのか」
「(息子・娘を)留学させたいけれど、費用がいくらかかるか漠然としている」

こんな漠然とした不安がある時に人は行動を起こせません。

そこで僕の過去の経験と留学サポートなどの事業運営で得た知識から出来るだけ具体的に留学をイメージしてもらえればと思ってこの記事を書くことを決めました。

この記事を書こうと思った理由まとめ:

  • SOLO「ソロ」の受講中の高校生
  • ニュージーランドのゆっくりとした時間で自分を見つめるいい機会になると思ったので
  • 留学の一歩が踏み出せない理由は漠然とした不確実性

ニュージーランド現地校への留学方法

さて前置きが長くなってしまいましたが本題です。

結論から書くと現地高校への留学はエージェント等を介さなくても独自で簡単にできます。

もちろん前提として通う現地の学校が決まっている必要があります。
仮に決まっているまたは学校にこだわりがない場合はすぐにオンライン上で留学手続きができます。

決まっていない方は以下の記事が参考になるかと思います。アメリカの大学に関してですが根本はニュージーランドの学校も変わりませんので。

参考:アメリカの大学進学!進路の大学を見つける方法

それでは仮に留学先の学校が決まっているとして早速その学校のウェブサイトを訪問してみます。

今回はニュージーランド首都ウェリントンにあるウェリントン・ハイスクールのウェブサイトを参考に見てみましょう。

参考:Wellington High School

ウェブサイト右上部にあるInternationalをクリックすると留学生用のポータルサイトに移動します。

入学手続きをする場合はEnrollmentにマウスオーバーするとEnroll Online / Email / Scan / Mobile Phone pictureと出てくるのでそこをクリック。

ページ内のEnrolment Contract and Application WHS – June 2019をクリックすると入学フォームのPDFファイルがひらけます。

開いたPDFファイルの空欄を記入した後にスキャンして担当者のメールアドレスifp@whs.school.nzにファイルを添付すれば入学申し込み完了します。

参考:Enrolment Contract and Application WHS – June 2019

ちなみに申し込みフォームで学校に滞在先のホームステイを選んでもらうように申請もできます。

学校に登録しているホームステイ先から担当者がピックアップして希望に合わせてにホストファミリーを選んでくれます。

ニュージーランド学校への入学可能日

入学可能な日は学期ごとに決まっています。

情報はTerm/Enrolment Datesで確認できます。
日本の学校とは違い1学期が1月末から開始となるので注意してくださいね。

学生ビザの申請に関してはすべてオンラインで対応可能です。
以下のウェブサイトはすごく丁寧に内容をまとめてあったので参考になるかもしれません。

参考:ニュージーランド留学に必要な学生ビザの必要書類と申請方法について

(出典:English Pedia, 三浦隆寛さんの記事です)

ニュージーランド留学方法まとめ:

  1. 学校のウェブサイトに直接アクセス
  2. 申し込みフォームをダウンロード
  3. 申し込みフォームを記入
  4. 記入後フォームをスキャンして担当者に添付
  5. 後日担当者からの連絡
  6. 入学が可能な場合は学生ビザの申請にすすむ

1年間のニュージーランド留学費用

入学方法がわかったところで気になるのは留学にかかる費用ですよね。

費用に関しても学校は全ての情報を開示しているので簡単に確認することができます。
(学校によっては入学フォーム内に費用が書かれているケースもあります)

先ほどと同じページ上にあるEnrollmentからFees, Expenses & Refundsをクリックしてみましょう。

概算でかかる費用が公開されています。

より詳細な費用を把握するには同ページのFull fees list for 2019 can be found Hereをクリック。
以下のような費用の詳細リストを確認することができます。

参考:http://www.wellingtonhigh.com/wp-content/uploads/WHS-IFP-Price-List-2019.pdf

ちなみに18歳以下はホームステイが義務付けられているので宿泊形態はホームステイ以外選べませんのでご注意を。

仮に1年間ウェリントン・ハイスクールに通学して、ホームステイをした場合かかる費用の概算は以下になります:

Tuition(学費): $14,000.00
Administration fee non-refundable(返金不可の申込金):$ 700.00
(One school year is usually 46 weeks*)
Homestay(46週間分のホームステイ3食付き):$12,926.00
Accommodation placement & monitoring(住居申請費用と管理費用):$400.00
Insurance(保険):$638.00
National Examinations(受験費用※受験しなくても大丈夫):$383.00
Optional trips, Sports and Events(遠足のような課外アクティビティ): “600.00
Total(費用合計): $29,647.00

ホームステイには食事を3食提供することが義務付けられています。
そのため実際のニュージーランドの生活は交通費と日用品の雑費があれば十分生活することが可能です。

上記合計費用29,647ドルと別途往復航空券($2000で計算)、学校の制服と教科書($500で計算)、毎月300ドル程度(11ヶ月間)仕送りするとしてかかる費用の総額はおよそ$35,447です。

仮に1ニュージーランドドルを多めに85円で計算したとして3,012,995円が1年間の留学総費用の概算になります。
(2019年6月11日現在のニュージーランドドルは81.7円です)

為替や航空券費用をかなり高く見積もっているので、実際はこれよりももっと費用は下がると考えていいでしょう。

ニュージーランド留学費用まとめ:

  • 航空券等含めた1年間の総額はおよそ300万円
  • 学校は料金を開示しているのでウェブサイトにいけば確認することができる

まとめ

ニュージーランド留学を考えている中学生・高校生の方へ

今この記事を読んでくれているあなたが中学生・高校生だとしたら、もしかしたら学校と家の行き来に疲れ切っているのかもしれないね。

課題に忙殺されて、やりたいことが何なのかわからず、周りの目を気にしながら、目に見えない「普通」や「一般」を求めている。

もしあなたが仮に今の自分を変えてみたいと願うならニュージーランド留学はとてもいい機会になると思います。

一方厳しいことを言うと留学を現実から逃げ出す手段として考えている場合、目を背けても結局長い目で見ると結果は一緒だと思います。

きっとニュージーランドに留学しても今と同じように現実を呪って、目の前の事実を否定して自分を肯定する。
残るのは中途半端な英語力と海外かぶれの雰囲気だけです。

本当に留学があなたの抱えている本当の課題を解決する要因になるのか。
ここは一度考えてみるといいかなぁと思いました。

実は今の言葉は高校生の時の僕に向けて書いてみました。
あの時を思い返すと僕は周りの目ばかりを気にして人に合わせてばかりいました。

自分で何かを決めるよりも誰かに決めてもらった方がいい。
何より楽チンだし悪い結果が起こっても自分のせいじゃないから。

そんな風に考えている人が単身留学しても得られるもののショボさは何となく想像つきませんか?

はい、まさに中途半端な英語力と不意に「F○○K!」みたいなスラングを声に出すまさにかぶれになりました。

僕みたいな失敗はあなたたちにはして欲しくない。そう思ったのであえて厳しめの言葉を書いてみました。

すべては自分自身の責任。「やる」か「やらないか」。

「やる」覚悟ができたらきっと最高の経験があなたを待っていると思います。

息子・娘をニュージーランドに留学させたいと思っている保護者の方へ

「将来のために英語くらいは話せるようになってほしい」
「自分一人で生活することで自立できるようになってほしい」

子を持つ親ならばこう思うことが自然だと思います。
英語圏に単身留学させることはとてもリターンが大きい投資になりそうです。

一方で留学を経験する当事者はたった一人で言語の通じない+文化的コンテキストの違う環境に飛び込んだ時、どんな小さな行動でも一歩踏み出すためには想像を超えるの勇気が必要です。

時には両親の期待が彼らにとてつもないプレッシャーになることもあります。

「そりゃお金もかかってるし期待するでしょ!」

その通りです。ただその期待はすっと胸の奥にしまっておいてください。そして期待を伝える代わりに「あなたならやれる」とこどもを信じてあげてください。

親から信じられているという心理的な安全要素が子どもにとって一歩を踏み出す自己肯定感をうみます。

そして信じているからこそあえて連絡をしないで全ての判断を子どもに託してみてください。

今まで手の届くところで成長してきた子どもがあなたの知らないところで今まで以上に成長しているはずです。

元高校教員として、また留学や海外研修事業を運営しきた経験から断言できます。
ご両親から信頼されているとわかっている子どもの成長はずば抜けますよ。

長い投稿になりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

少しでもこの記事が役に立てば嬉しいです。

まとめのまとめ:

  • 覚悟ができたら留学しよう
  • 親は手伝いたい気持ちをグッと答えれてこどもを信じぬこう

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