今回は、英語上級者が更にレベルアップするためにオススメの勉強方法を紹介します。
結論から書くと、英語上級者のレベルになると今まで通りの勉強を続けると学習効率が上がりません。英語勉強に対する「マインドセット」自体を変えていく必要があります。
ポイントを書くと、英語上級者がより英語力を伸ばすために意識するべきことは以下の3点です:
- ポイント1:英語を勉強せず「英語で」勉強する
- ポイント2:新しい知識よりも「振り返り」が重要
- ポイント3:自分の弱点を正確に分析する
ポイントは勉強をするのではなく、自然に英語を触れる「環境構築」と「振り返り」です。
いかに勉強をしている感覚を持たずに、継続して英語に触れることのできる状態を維持するかが重要です!
それでは詳しく解説していきます。
英語上級者にオススメの勉強方法
本記事における英語上級者の定義
以前の記事でも説明しましたが、まずは本記事における「英語上級者」が、具体的にどのくらいのレベルなのかを共有しておきます。
本記事では「英語上級者」をCEFRの定義を参考にレベリングしており、CEFRの「B2」または「C1」の定義に該当する人を上級者として想定しています:
CEFR 「C1」の定義 | いろいろな種類の高度な内容のかなり長い文章を理解して、含意を把握できる。言葉を探しているという印象を与えずに、流暢に、また自然に自己表現ができる。社会生活を営むため、また学問上や職業上の目的で、言葉を柔軟かつ効果的に用いることができる。複雑な話題について明確で、しっかりとした構成の、詳細な文章を作ることができる。 |
CEFR 「B2」の定義 | 自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的な話題でも具体的な話題でも、複雑な文章の主要な内容を理解できる。母語話者とはお互いに緊張しないで普通にやり取りができるくらい流暢かつ自然である。幅広い話題について、明確で詳細な文章を作ることができる。 |
今まで英語で悩んでいるの割合をみると「B2レベル」の人は特に伸び悩みを感じているケースが多い印象です。「C1」の方はネイティブと遜色がないように感じます!
ちなみに英語試験との換算表は以下の通りです:
あくまで参考程度ですが、TOEICL&Rで「800点以上」あたりの人が上級者にカテゴライズされます。
ポイント1:英語を勉強せず「英語で」勉強する
インプットが十分ある英語上級者は、わざわざ勉強をする時間を割いても成果はなかなか出ません。重要なことは英語を勉強するのではなく、意図的に英語に触れる機会を作ることです。
例えば以下のような時:
- 例1:何か新しいスキルを身につけたい…
- 例2:「○○○」ってなんだろう…
- 例3:暇だから映画でもみようかな…
このような時に、あえて英語で情報にアクセスするように意識してみましょう。日本語で書かれている情報や翻訳されている内容とは違った観点で、情報を受け取ることができます。
- 例1:UdacityやKhan Academyなどでスキルを学ぶ
- 例2:英語で気になる情報について調べてみる
- 例3:字幕なし(または英語字幕)で洋画をみてみる
あくまで例ですが、「辛い」「キツイ」という感情をできるだけ排除することで英語が「当たり前」の環境を構築することができます。
言語習得の鍵は「継続」です。継続できる環境を日常生活の中に少しずつ取り込みましょう。
ポイント2:新しい知識よりも「振り返り」が重要
すでにインプットが一定量ある状態で、さらに難易度の高いインプットを増やしてもなかなか使う機会がなく、結局忘れてしまいます。
新しくインプットすることも重要ですが、上級者になったら実際にアウトプットした英語を振り返ることにも重点をおきましょう。
例えば、英語を話した時に「あたふたしてうまく答えられなかった」としましょう。そんな時に以下の質問を、落ち着いた状態で自問してみます:
- 質問1:何が問題だったのか?
- 質問2:(質問1で出した答えは)本当に自分にとって問題なのか?
- 質問3:同じシチュエーションで次はどうやって対応するか?
過去のアウトプットを教材として、「次ならこうやって表現しよう」と改善していくことでより適切な表現を身につけることができます。
実際に「あたふたしたシチュエーション」を思い出して、落ち着いた状態でどのように説得力を持って回答ができたか、を考えてそのフレーズを練習しましょう。
似たようなシチュエーションに遭遇することが、すぐにあると思います。
ポイント3:自分の弱点を正確に分析する
現状を正しく理解することは、英語に限らず課題解決において非常に重要なポイントです。
例えば以下は課題を正しく分析できていない例です:
- 例1:相手の話している英語が全然聞こえなかった…
- 解決策:リスニング力を伸ばすために通勤中に「Ted Talk」を聞こう!
- 例2:言いたいことが英語だと出てこない…
- 解決策:話し放題のオンライン英会話でとにかく経験を積もう!
大半の場合、英語で問題を抱える時の本質的な課題は「発音」「語彙力またはフレーズ」「コミュニケーションの姿勢」の3点に集約されることが多いです。
自分にとって何が「ボトルネック」になっているのか。コンサルタントのように客観的に分析することで、最適な解決方法がわかってきます。
まとめ
本質的な原因に目を向けよう
今回のポイントをまとめましょう:
- ポイント1:英語を勉強せず「英語で」勉強する
- ポイント2:新しい知識よりも「振り返り」が重要
- ポイント3:自分の弱点を正確に分析する
課題解決の基本ですが、正しい目標設定と現状理解をした上で本質的な課題に対してソルーションを提案することが、英語学習においても非常に重要です。
自分では正しく現状分析ができない場合は、第三者からフィードバックをもらって原因を特定することもいいと思います。
コミュニケーションに対する意識を変えるだけでも、上級者の課題解決になる場合があります!
上級者からさらに上を目指すのは、決して楽な道のりではありません。長い目で自分の英語力と向き合っていきましょう!
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