「突然英語で話しかけられると、一瞬頭が真っ白になるんです。」
日本語脳と英語脳。うまく切り替えられてる気がしない。
日本語で深く考えれば考えるほど、英語が疎かになっていく気がする。
この言語の切り替えをもっと早くすることって、できないんだろうか?
頭で考えるより先に、適当な英語が口からでてしまう
複数でのコミュニケーションが続いている。
私以外は、みんな英語を母語として扱える帰国子女やネイティブだ。
最初の方はまだついていけたが、話が脱線を繰り返すうちに、何を話しているのかわからなくなってしまった。
いかにも傾聴してますよ。という表情は作れている気がするが、頭の中は「結局何の話してるの?」と、今の話題とは違うことを考えている自分がいる。
そんな時だった。
「Hey, Jumpei. What do you think of this?」
頭が真っ白だ。そもそも何を話していたかもわからない。全員の視線を感じる。
頭で考えるよりも先に、口から音声が流れてきた。
「ウ、ウェル、イットサウンズグード…」
明らかにこの反応に対して、周りは「あ、こいつ聞いていなかったんだ。」というリアクションだ。
悔しさと、虚しさがこみ上げる。くそう。
母語で考えたことないことを英語で話す難しさ
以前の生徒に、自己紹介はネイティブ並みにうまいのに、議論になった途端英語が話せない。
という人がいました。
彼女は別のオンライン英会話に通っていて、そこでは先生の予約状況によって毎回の講師が変わるようです。
30分の授業中、最初の10分-15分は、お互いの自己紹介と雑談。
残りの15分でレッスンだけど、自分の課題を深く理解していないから同じようなことばかりを繰り返していたそう。
それを1年続けた結果、自己紹介だけはネイティブ並みになって、他は以前と変わらず英語の課題感を抱えているとのこと。
確かに筆者自身を思い返してみると、常に説明する必要があることは、結構流暢に英語が出てくる気がします。
もしかしたら、英語に対して反応を早くするには、その内容を暗記レベルで覚えることが重要なのか…。
「事前に英語で準備していたか」が鍵を握る!?
今から紹介する対策法放は、前提として一定量の英語知識がある場合に効果がでてきます。
元々のインプット量が足りない場合、「言われた通りにやったのに、全然できないじゃないか!」という結果がほぼ間違いなく起こり得ます。その点ご注意を。
自分に関しての説明書を、英語で徹底的に書き出す
この方法は、教育革命家の藤原 和博さんが著書、「藤原和博の必ず食える1%の人になる方法」で紹介している方法です。
具体的な方法は、自分自身に関しての情報を事細かく書き出すということです。
その時に、ネイティブの上司が質問してくるであろうことをあらかじめ書き出しておく。
- 「具体的に何をしていたのか?」
- 「どんな付加価値を生んだのか?」
- 「あなたは何ができるのか?」
- 「あなたはそれに対してどう考えているのか?」
- 「あなたのパッションは何か?」
事前に全て聞かれるであろうことを書き出して、準備しておくことでいつでも自分の土俵に引き込むことができるというのです。
これを自分のキャリア以外に置き換えて、例えば、
- 恋愛
- 家庭
- 価値観
- 政治
- ビジネススキル
- 会社で取り扱っている製品、など
事前に書き出すことによって、とっさに聞かれることも自分が自信をもって話すことができます。
参照:http://booksforsuccessfullife.com/2393/
例えば仕事に関することで言えば、
- Can you tell me a little about yourself?
- What are your greatest professional strengths?
- What do you consider to be your weaknesses?
- What is your greatest professional achievement?
などは、面接時や初対面の会話でもよく聞かれる質問ですね。
参照:https://www.themuse.com/advice/how-to-answer-the-31-most-common-interview-questions
ディスカッションでよく使われる質問は、例えば以下のサイトにはたくさんのってますね:
これも何度も書き出すうちに、質問のパターンが見えてきます。
「この質問はよく聞かれるんだな。」と理解しているだけでも、コミュニケーション中に頭が真っ白になることは減りそうですね。
英語の学習効果を高めるフィードバック
確かに書き出すだけなら自分でできる。
その一方で、*1言語学習における研究をみると、他者との交流、フィードバックの重要性が強調されています。
自分が書き出した英語は、あくまで日本人からみた思考の流れですね。ネイティブから見たら不自然なことや、質問したいことを指摘してもらいます。
アウトプットとフィードバックを繰り返すことによって、自分の言いたいことがどんどんネイティブに近くなる感じですね。
さらにもう一つのメリットとして、ネイティブの質問傾向に慣れることができます。
「いつもこの視点から質問してくるな。」
ということがわかれば、事前に回答を考えておき、いざ質問が来たときにサッと回答ができます。
以前の投稿で書いた通り、言語は音声情報よりもコンテキストから読み取れる情報が多いので、「英語が聞けない」という状況も改善できそうですね。
以前の投稿はこちら
*1 Kect.el.al (2006) Investigation the emprical link between interation and axquisition: A quatitative meta-analysis
まとめ:自信がある話題は、問題なく英語が話せる
ティッピングポイントという言葉を知っていますか?
コミュニケーションにおいてティッピングポイントとは、簡単にいうと会話が盛り上がる瞬間のことです。
ご自身の行動を振り返ったときに、会話が盛り上がったポイントはどんな共通点がありますか?
おそらくそれは、「自分が話したいことだった」のでは。と思います。
趣味の話、自分だけが知る業界の話、周りのみんなからおぉーと言われる話。これらの話って自信をもって楽しく話せますよね。
仮に上記の方法で、一つのトピックに関して深く自分の意見がある状態・伝えたいことがある状態だったら、なんだか英語も自信をもって話せそうじゃないですか?
「たくさんこの話題については考えたし、意見がまとまってる!」という話題を一つ一つ増やしていけば、なんだかコミュニケーションで問題になりそうなことがグッと減りそうです。
もしかしたら、伝えたいことが何もないから、突然英語がくると頭が真っ白になってしまうのかもしれませんね。
今日はこれでおしまい。
他にもこんな記事が参考になれば幸いです:
https://solo-language.com/english-communication03/
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