IELTSリーディングの概要
IETLSリーディングの特徴
IELTSはペーパーベーステストを採用しています。マークシートと違って、実際に英語を書き出さなければいけません。当然、難易度はマークシートよりも高くなります。
リーディングの概要を以下にまとめました。参考にしてください。
リーディングの試験時間は60分。60分のうちに3つのセクション。40問の質問に回答する必要があります。
IETLSリーディング問題の特徴は大きく3つあります。その3つの特徴とは「正誤問題」「マッチング問題」「穴埋め問題」です。
正誤問題
正誤問題の特徴は、指示された文章に3通りのパターンで回答する必要があります。
3つのパターンは「YES」「NO」「NOT GIVEN」です。特に「NO」と「NOT GIVEN」の見分けが難しいのが特徴です。
マッチング問題
見出しと文章のマッチング。情報のマッチング。など、4種類のマッチング問題があります。
パラグラフの要点をつかみつつ、指示された文章を正確に読み解くスキルが重要です。
穴埋め問題
穴埋め問題は、制限文字数以内で、文章の穴埋めや回答をおこなう形式です。
制限文字数がある点、スペルミスは採点されない点で特に注意が必要です。
リーディングパートのタスク形式
先ほど3つのパターンを紹介しました。全部でリーディングパートのタスク形式は11通りあります。
覚える必要はありませんが、タスクの全体像を把握しておくことは、リーディング対策に役立ちます。
専門知識は重要ではない
IETLSのリーディングパートは、アカデミックに富んだ内容ですが専門知識がなくても読めるように書かれている。と、公式テキストに記載されています。
新聞や雑誌と同じように、読み手に分かりやすい文体でアカデミックな内容が記載されています。
専門用語には注釈がつく場合がある
仮に専門用語がパラグラフ内にある場合、必ず注釈が入るとの説明もあります。
あくまで基礎的なリーディングスキルを測定するための内容であることが、上記の対応から分かりますね。
セクションごとに難易度が上がる
セクションが上がると文章の難易度が難しくなるのも特徴の一つです。
「60分で3セクションだから、1セクション20分か…」と考えると、セクション3の回答が間に合わないので注意が必要です。
リーディングの鍵は「時間配分」
60分で3つの文章を読む必要があるIELTSは、時間配分が重要です。
先ほど紹介したように、セクションごとに難易度が上がります。
セクション1は15分以内。セクション2は20分以内。セクション3は25分以内に終わらせるように、時間配分を調整しましょう。
参照: 時間内に解く方法とコツ
IELTSのリーディングの対策方法
IELTSのリーディングはセクションごとに難易度が変わります。内容は変化しないので、セクションごとに対策をたてる必要はありません。
そのためまずは模試を解いて、タスク形式を感覚的につかむのが効果的です。タスク形式がわかれば、リーディングの勉強はIELTSの教材以外で対応できますので。
模試は、British Councilが公開している内容が無料で受講できます。現在の実力を測定するいい機会になるでしょう。
IETLSの模試を実際に解いてみよう ▼
コツは「事実」と「解釈」を混合しないこと
リーディングの一番のコツは「事実」と「解釈」を混合しないことです。
事実とは、著者がパラグラフで伝えている内容。解釈とは、読み手側が内容を独自に理解することです。
つまり、自分の頭の中で勝手に理解したつもりにならない、ということが重要です。
「語彙力」「読解力」がないと、正確に事実を読み取れず、解釈に頼って回答してしまいます。この解釈をどれだけなくして、要点をつかめるかがポイントです。
IELTSリーディング対策の具体的な勉強方法
リーディングの具体的な勉強方法を紹介します。
勉強方法① 基礎的な「語彙力」「文法力」強化
まず前提として、最低限の「語彙力」「文法力」は必須です。
最低でも「英検2級」「TOEIC800点」は取得できる状態が望ましいです。リーディング問題を解いて、分からない単語が8割以上あった場合、IELTS対策ではなく上記の資格取得を目指した方が効率的です。
基礎的な「語彙力」「文法力」がある場合、以下で紹介した方法で継続的に語彙力を伸ばしていきましょう。
勉強方法③ 要約とフィードバック
英文を読んだ後に要約を作りましょう。要約をつくるためには、要点の理解が不可欠。文章の重要なポイントを抜き出すトレーニングです。要約は日本語で作成しても効果があります。
作った要約はネイティブにみてもらい、フィードバックと文章に関して質問をしてもらいましょう。理解度がより一層高まります。
勉強方法④ 精読は意識的に
文章を読んでいて「全く理解できない!」という箇所はマークをつけて、時間をとって精読します。
「なぜ理解できないのか」その原因を理解して、対処することで着実に理解できる英語の文章が増えていきます。
参照: 【精読のための構文理解】
勉強方法⑤ 背景知識が助けになる
リーディングは背景知識があれば読むのが楽になります。
幅広いトピックに関して、情報に触れるように環境をつくりましょう。ニュースサイトが提供している英語教材で学習するのも効果的です。
VOA(Voice Of America)の学習サイト活用方法をまとめた記事が以下になります。参考までにどうぞ。
IELTSリーディング対策に参考になる学習サイト
いかに紹介するサイトはどれも英語のものですが、IELTSの模試を受けることができたりするので、対策に役立つと思います。
難点は、スマートフォン用に最適化されていないウェブサイトが多いことです。パソコンから閲覧した方がいいでしょう。
English.com – Online Dictation
English.com – Online Dictationは、オンラインでディクテーションの練習ができるウェブサイトです。
空欄の穴埋めではなくて、全文の書取りになります。負荷が高いですが、ディクテーションを繰り返すことで着実にリスニング力を伸ばすことができます。
IELTS – Up
IELTS – Up は、IELTSの問題がたくさん掲載されているサイトです。
リスニングは14回分受講することができるので、復習も含めると十分な学習量を確保できると思います。(2019年10月現在の情報より)
Exam Word
参考ウェブサイト ▼
https://www.examword.com/ielts-practice/listening-test
Exam Wordに掲載されている情報は有益ですが、それ以上にIELTS対策にオススメのウェブサイトをまとめてくれている点がオススメできます。
先ほど紹介した「IELTS – Up」を含め、無料でIELTSの問題を掲載しているウェブサイトをリンク付きで紹介してくれています。
参考ウェブサイト ▼
YouTubeを使った効果的な勉強手順 ▼
- 手順1: Youtubeを見ながら模試を受ける
(分からなかった問題・適当に答えた問題はマークをつける) - 手順2: すぐに答え合わせをする
- 手順3: 文章を見て「分からない単語」「文」を調べる
- 手順4: 間違えた問題の理由を考える
- 手順5: 手順4まで終わったら文章を音読する
IELTSリーディング対策 まとめ
リーディング対策よりもスピーキング・ライティング対策を
「英語の勉強をするぞ!」と思った時に、真っ先に思いつくのが「単語帳」と「リーディング」対策ではないでしょうか?
参考書を最初から解いていくと「できるようになっている感じ」がして、勉強している気分が強くなりますよね。
しかし、記事で紹介したようにIELTSのリーディングは、背景知識を含めた複合的な英語力が求められます。リーディングや単語の勉強だけでは、スコアが伸びにくいのが現状です。
それよりも、受験勉強などでカバーできないスピーキング、ライティングのスコアが対策次第では伸びやすいです。
自分に足りていない英語力を見極めて、適切な学習戦略をとることが最短でスコアアップする近道になります。
何か手伝えそうなことがあれば連絡してくださいね。IELTS対策、大変ですけど頑張ってください!
最後まで読んでくれてありがとうございました。
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