英語の発音を習得する上で、発音記号を理解することは非常に重要です。
発音記号を理解することは正しい発音の習得に役立ち、結果としてスピーキング力とリスニング力が飛躍的に高まります。
ということで今回は、英語の発音についてIPA(国際音声記号)を参照に全て紹介していきます。
英語の発音とIPAの一覧
母音と子音を含めると英語の発音は全部で「44つ」あります。
母音と子音の中にも複数の要素があります。以下の図を見てください:
母音のカテゴリに3つの大きな要素、子音のカテゴリに2つの大きな要素があります。
日本語は「あいうえお」の5つの母音だけで構成されているので、日本語に当てはめて英語を話そうとすると、どうしても「日本語っぽい英語」になります。
子音の要素である無声音も日本語にはない要素なので、正しい発音を身につけるためには必ず理解をしましょう。
母音の発音記号
英語の母音で気をつけるポイントは「あ」の種類です。
日本語では同じ「あ」の発音でも、英語は全てニュアンスが違います。唇の形や息の出し方の違いを理解するようにしましょう。
発音記号 | 単語例 | 単語例の発音記号 |
ʌ | Cup | [ kˈʌp ] |
ɑ: | Arm | [ άːm ](イギリス英語) |
æ | Cat | [ kˈæt ] |
e | Bed | [ béd ] |
ə | Away | [ əˈweɪ ] |
ɚ | Turn | ※[ tˈɚːn ](アメリカ英語) |
ɪ | Hit | [ hít ] |
i: | See | [ síː ] |
ɒ | Hot | [ hάt ](アメリカ英語) |
ɔ: | Call | [ kˈɔːl ] |
ʊ | Put | [ pˈʊt ] |
u: | Blue | [ blúː ] |
複合母音の発音記号
複合母音は、その名の通り2つの母音が組み合わさった音です。
音を伸ばす [ : ] の記号とは若干音声が変わるため、意識して発音練習に取り組みましょう。
発音記号 | 単語例 | 単語例の発音記号 |
aɪ | Five | [ fάɪv ] |
aʊ | Now | [ nάʊ ] |
eɪ | Say | [ seɪ ] |
oʊ | Home | [ hoʊm ](アメリカ英語) |
ɔɪ | Join | [ dʒˈɔɪn ] |
eɚ | Where | [ wéɚ ](アメリカ英語) |
ɪɚ | Near | [ níɚ ](アメリカ英語) |
ʊɚ | Pure | [ pjˈʊɚ ](アメリカ英語) |
子音の発音記号
最後は子音の発音記号です。
英語は日本語と違って、子音で終わる単語が多いです。「日本語っぽい英語」の特徴の一つとして、語末の子音を母音と複合して発音してしまう傾向があります。
あくまで子音だけの音を出す訓練をしましょう。
発音記号 | 単語例 | 単語例の発音記号 |
b | Big | [ bíg ] |
d | Dig | [ díg ] |
f | Food | [ fúːd ] |
g | Get | [ gét ] |
h | Hood | [ húːd ] |
j | Year | [ jíɚ ] |
k | Cake | [ keɪk ] |
l | Light | [ lάɪt ] |
m | Mouth | [ mάʊθ ] |
n | Nice | [ nάɪs ] |
ŋ | Lung | [ lˈʌŋ ] |
p | Put | [ pˈʊt ] |
r | Right | [ rάɪt ] |
s | Sing | [ síŋ ] |
ʃ | Sheet | [ ʃíːt ] |
t | Take | [ teɪk ] |
tʃ | Check | [ tʃék ] |
θ | Thick | [ θík ] |
ð | These | [ ðíːz ] |
v | Vest | [ vést ] |
w | West | [ wést ] |
z | Zest | [ zést ] |
ʒ | Genre | [ ʒάːnrə( ] |
dʒ | Judge | [ dʒˈʌdʒ ] |
以上が英語の発音記号一覧です。
発音を記号を学ぶメリットは
冒頭で英語の発音記号を学ぶメリットを2つ紹介しました。おさらいとしてもう一度メリットを確認しておきましょう:
- スピーキング力の向上
- リスニング力の向上
正しい発音が身につくと、相手から聞き返されることが劇的に少なくなります。
それはつまり、コミュニケーションのズレが少なくなることに繋がり、ストレスなく英語を話せるようになります。
リスニングは認知できる音が増えることで、聴き取れる英語が増えます。
聴き取れる英語が増えるということは、英語勉強でインプットできる内容が増えると言うことです。つまり学習効率が劇的に高くなります。
この次の記事では具体的な発音の出し方について紹介します。
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