前回の記事に続いて、今回の記事では音声変化の一つ「連結」について学習していきましょう。
音声変化を学習する以前に、個別の発音や発音記号について不安がのこる場合は、以下の記事が参考になると思います:
それでは早速、勉強を始めていきましょう。
今回学習する「連結」は、代表的な音声変化の一つです。習得することで、スピーキング力もグッとレベルアップしますよ!
音声変化「連結」を習得する学習セット
今回紹介する「連結」の学習セットは、以下の6つです:
- 連結1:「子音 + 母音」の連結
- 連結2:[ r ] の連結
- 連結3:連結で起こる変化[ w ]
- 連結4:連結で起こる変化 [ j ] の連結
- 番外編1:[ s ] の音が連続した時
- 番外編2:[ t ] の音が連続した時
いずれも動画付きで解説していきますね!
ちなみに動画は全て、「BBC」が提供している動画教材から引用しています。英語学習に必要な無料のリソースが豊富に揃っているので、英語学習に役立つと思います:
下手に有料の教材に手を出すよりも、有益な情報が全て無料で提供されています。アプリも配信しているので、利便性も高いと思いますよ!
さて、それでは最初は「連結」とは一体どのような音声変化なのかを理解していきましょう。
「連結:Linking」とは
「連結:Linking」とは、隣接する音がくっついて同時に発音される音声変化の現象です。
日本語と違い、英語は子音で終わる単語がたくさんあります。文章を一つのまとまりとして見た時に、単語ごとに音を止めるのは労力がかかり無駄が多くなります。
「連結」を意識して英語を発音すると、スムーズに話せるようになり意味のまとまりも明確になります!
連結1:「子音 + 母音」の連結
代表的な連結の例として挙げられるのが「子音 + 母音」です。
子音で終わる音と母音で始まる音が隣接した時に、息を止めることなく音をくっつけて発音します。
注意点としては、たとえ「子音 + 母音」の語順になっていても、意味のまとまりが切れる場合は連結は起こりません。気をつけてくださいね。
練習問題:
- He’s holding an egg.
- He’s in the garden.
- I used to believe in Father Christmas, but not any more.
- I had to give up jogging.
- He had it in his office.
連結2:[ r ] の連結
「子音 + 母音」の連結がわかったところで、より具体的な連結の例を見てみましょう。
[ r ] の連結は、日本人にとって少し発音しにくい音声変化です。舌先を喉の奥に触るイメージで巻いた状態で、そのまま母音の音を出します。
「ゥラ・ゥリ・ゥル・ゥレ・ゥロ」というように、小さい「ゥ」の音を混ざるイメージです。
練習問題:
- War and Peace.
- You know, I really like my mother-in-law.
- Have you been to the Tower of London?
- You’ve got something in your eye.
- Never again!
連結3:連結で起こる変化 [ w ]
[ u: ] で終わる音に母音が続くと、[ u: ] の音が [ w ] に若干変化します。
例えば「Do it!」という音は「ドゥーイット」ではなく「ドゥーウィット」という音に変化します。
音の変化は微かなので、あまり意識しすぎないようにしましょう。意識しすぎると不自然になることが多いので。
練習問題:
- The shoe is on the wrong foot.
- When do I have to be there?
- I haven’t got a clue at all.
- That glue is really strong.
- I really can’t do it.
連結4:連結起こる変化 [ j ]
[ aɪ ] [ ɪː ] [ eɪ ] [ ɔɪ ] の音に母音が続いた場合、[ j ] の音が微かに付け加えられて連結します。
しかし [ j ] の音は日本人にとって区別しにくいので、無理に意識するよりも「このような音声変化があるのだ」と知識程度で考えると良いと思います。
練習問題:
- I always have some breakfast.
- I always go to the gym in the morning.
- I always drink a glass of warm water when I wake up.
- When I go on holiday I just want to lie on the beach.
- The end of the film was brilliant.
- I ate the whole cake in one go.
- It was too high up for me to reach.
番外編1:[ s ] の音が連続した時
文章中に[ s ] の音が連続して続く場合、片方の [ s ] だけ発音されるか、両方の [ s ] が発音されません。
片方の [ s ] だけが発音される時、音が若干伸びるので動画を注意深く聞いてみましょう。
練習問題:
- He looks sad.
- She’s silly.
- He’s sitting over there.
- Can you come this Saturday?
- That’s so unfair!
番外編2:[ t ] の音が連続した時
上記の [ s ] と同じように、[ t ] の音が連続する時は片方の [ t ] だけが発音されます。
[ s ] との違いは、音が伸びるのではなく、ストレスが強くなることです。音が強く発音されているので、注意して聞いてみましょう。
練習問題:
- It takes two to tango.
- It took him twenty years to get to the top.
- You don’t have to cheat to pass the test.
- You were right to be upset.
- We took the overnight train to Venice.
まとめ
個々の音でなく「音のまとまり」を意識しよう
今回のポイントをまとめましょう:
- ポイント1:連結の基本は 「子音 + 母音」
- ポイント2:意味のまとまりが切れる場合は連結が起こらない
- ポイント3:連結の過程で音声が変化するケースがある
いかがでしたでしょうか?
連結を意識しながら「オーバーラッピング 」や「シャドーイング」を繰り返すだけでも、学習効果が高まります。
最初は舌がついていかず少し難しいと感じるかもしれませんが、練習を続けることで負荷がかからない舌の動かし方が自然に身についてきます。
「舌の長さ」「口の形」は人それぞれ違うので、自分なりに音が出しやすいポジションを見つけるのが発音のコツです!
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