今回は英語の「母音」を習得する方法を、動画付きで解説していきます。
パート1では基本的に「短母音」、パート2では「長母音と複合母音」を中心に解説していきます。
[ a: ] の長母音だけは、他の「ア」の音と混合しやすいので今回の記事で紹介します!
英語発音の基礎「母音」を習得しよう
今回学習していく母音は以下の8種類です:
ʌ | Cup | [ kˈʌp ] |
ɑ: | Arm | [ άːm ](イギリス英語) |
æ | Cat | [ kˈæt ] |
e | Bed | [ béd ] |
ə | Away | [ əˈweɪ ] |
ɪ | Hit | [ hít ] |
ʊ | Put | [ pˈʊt ] |
母音の中で特に注意するべきなポイントは「ア」の音です。
英語の「ア」の音は非常に繊細なので、それぞれの違いを理解し音が出せるよう練習を繰り返しましょう。
特に重要な発音が、弱母音の [ ə ] です。日本語のように「ア」と音を出すと、音が重くなりカタカナ英語のような発音になってしまいます!
本シリーズの動画は全て「BBC」が提供している動画教材から引用しています。英語学習に必要な無料のリソースが豊富に揃っているので、英語学習に役立つと思います:
英語の母音を出すときのポイント
英語の母音を発音するときは、以下のチャートを意識してください:
日本語と英語の母音が、口のどのポジションで音が出ているかを図で示したものです。
特に日本人が苦手な発音は、口の中央で音を解放する [ ə ] と [ ʌ ] の音です。唇に近いポジションで音を出すと、日本語の「ア」に近い重くずっしりとした音になるので注意しましょう。
また、もう一つ重要なポイントは「舌の高さ」です。
日本語は舌のポジションが下がっており、常にリラックスした状態です。一方で英語は舌先の動きが大きい分、舌を少し浮かしておくと軽い音が出ます。
イメージとしては、奥歯に舌の根本をつけた状態で英語の音を出すようにしてみてください。
「舌の位置」と「息の出すポジション」を意識するだけで、音が英語っぽくなりますよ!
それでは、母音の出し方について勉強していきましょう。
母音1:[ ʌ ]
[ ʌ ] の音は日本語の「ア」と比べて、口の中央部で音が開放されます。
音は破裂音のように、溜めた空気を一気に歯切れ良く解放しましょう。「はっきりと」「歯切れ良く」「軽く」音を出すことがポイントです。
練習問題
- strust
- mud
- love
- blood
母音2:[ æ ]
[ æ ] という発音記号をみてわかるように、「ア」と「エ」の中間の音です。
口の形は「エ」を発音するように横に広げた状態で、微かに「ア」の音を出すイメージです。最初のうちは「ェア」と、小さな「ェ」の音を出して練習してみると良いでしょう。
練習問題
- trap
- stamp
- back
- lap
母音3:[ ə ]
[ ə ] は弱母音です。「曖昧に」「微かに」音を出すことがポイントです。
音は口の中央で一瞬だけ開放されます。口を半開きにした状態で、舌を少し浮かして喉の方から「ァ」の音を一瞬だけ解放します。
弱母音という概念は日本語にはありません。概念がないということは、意味のある音として認識することができないので、リスニングが難しくなるのです!
練習問題
- a
- the
- of
- that
- about
- common
- standard
- butter
母音4:[ ɑ: ]
日本語の「ア」の音に比べて、かなり喉に近いポジションで [ a: ] の音は出ます。
音がでるポイントが口の奥になることで、舌先が自然と浮き微かに [ r ] に近い音が出ることもあります。
練習問題
- father
- start
- hard
母音5:[ e ]
日本語の「エ」と比較的近い音ですが、[ e ] は日本語の「エ」よりも口の中央部で音を解放します。
また、息を切るように歯切れ良く音を出すことがポイントです。
練習問題
- dress
- head
- bed
- many
母音6:[ ɪ ]
[ e ] の音とポイントは同じです。
日本語の「イ」の音よりも、口の中央かつ上顎に使いポジションで音が開放されます。音が日本語よりも「軽い」ということを意識して、練習してください。
練習問題
- kit
- bit
- hymm
- minute
母音7:[ ʊ ]
[ ʊ ] の音は日本語と比較的似ているので、それほど意識する必要はありません。
ポイントは「舌を浮かして」「息を一瞬で解放する」ことです。日本語よりも、軽い音になるのが特徴です。
練習問題
- foot
- put
- good
まとめ
「息が出るポイント」と「舌の高さ」を意識しよう
今回勉強したポイントをまとめていきましょう:
- ポイント1:「舌のポジション」を意識する
- ポイント2:「息の出るポイント」を意識する
- ポイント3:舌を浮かして「軽い音」を発音する
英語の音は、日本語よりも口と舌を大きく動かす必要があります。スムーズに発音するためには、最低限の口の筋肉トレーニングが必要なので1日10分でいいので発音の練習を意識的に取り組んでください。
最初は舌がうまく動かないと思いますが、慣れてくると流暢に英語がスラスラと出てくるようになりますよ!
英語の母音をマスターできたら、他の発音は簡単に習得することができます。発音の勉強は以下の記事を参考にしてください:
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