英語の発音。本当にそれで大丈夫？発音矯正におすすめのアプリ

「発音に自信がなくて、話してる最中にどんどん自信がなくなっていくんです。」

同じようなことで、筆者も悩んだ時期がありました。

誰かに聞かれると恥ずかしいから、押入れに入ってひっそりと発音の練習をしたこともあります。

教育システム上教わることのない発音。

実際に話す機会が増えるにつれて、学習しなかったツケがどんどん膨らんでいきます。

でも今更感もあるし、ある程度できる気がするから何からやれば良いかわからないし。うーん…。

ビッグマックと英語の発音

筆者が1年間のニュージーランド留学を終える最終日。

それぞれ別の現地学校に通っていた生徒が久しぶりに集まり、みんな陽気な気分でそれぞれの経験を語り合う。

高校生が語り合うなら、そりゃマクドナルド一択でしょう。

仲間が周りにいると心強い。いつもよりも自信に溢れていた私は、1年間の学習の成果を発揮すべく、意気込んでこう店員に伝えた。

「ビ、ビッグマックプリーズ！」

決まった…。

しかし次の瞬間、元から不機嫌そうだった店員の顔色が、一層悪くなりこの一言。

「Ha！？（意訳：は？何言ってるかわからないんだけど！）」

その瞬間私の耳は真っ赤になり、1年間積み上げた自信は全て崩れ落ちた。私の発音は「ビッグ」「マック」の2言すら、通用しなかったのでした。

ここからが私の英語コンプレックスの始まりである。

発音が良いと英語学習の効果も高まる

言語を習得するにあたって、一番重要なのが「発音」です。

コミュニケーションにおいて、発音が悪いことによって起こり得るデメリットは容易に想像がつきますね？

• 相手に言いたいことが伝わらない
• 間違って解釈されてしまう
• 「あ、英語できない人だ。」というレッテルを貼られる

実は学習においても、発音ができないことによって学習効率が著しく下がります。

例えば音読をする場合。

発音が良い音読は、リーディングの練習になると同時に、リスニング能力も鍛えることができます。

英語の参考書などで、おすすめされるシャドーイング。

間違った発音で練習することになれてしまうと、自分では「正しい！」と思っているのに、ネイティブからは全く理解されないということが起こります。

繰り返し間違った発音を聞きすぎたことで、脳が認知する音と、実際の音にギャップが生まれてしまうのです。

大学受験、TOEIC、資格試験。

私たちが英語を学習する必要性の中には、残念ながら発音は含まれていませんでした。

実際にビジネスで、留学で、英語を話す場面が増えて初めて事態の深刻さに気付く。

「もっと早く、発音を学んでいればよかった…。」

英語の発音矯正に有益なツール・アプリ

英語の発音の重要性は、EFLの世界でも認知されていて、今ではインターネット上に有益なツール・アプリがたくさんあります。

「BBC」が無料提供する発音教材

例えば、ブリティッシュカウンシルが無料で提供している発音の紹介動画。

母音から子音、さらには音声変化に関して短い動画でわかりやすく解説してくれます。

この動画を最初から、最後まで見るだけでも、英会話スクールに通う以上の価値はあります。

http://www.bbc.co.uk/learningenglish/features/pronunciation

ちなみにアプリもあるので、携帯からいつでもチェックすることが可能です。

http://learnenglish.britishcouncil.org/apps/learnenglish-sounds-right

人工知能で英語力を高める「ELSA Speak」

筆者が個人的に良いと思ったのは、「ELSA Speak」というアプリ。

アンドロイド：https://play.google.com/store/apps/details?id=us.nobarriers.elsa&hl=ja
IOS：https://itunes.apple.com/us/app/elsa-speak-accent-reduction/id1083804886?mt=8

人工知能が最初に英語の発音テスト、採点をつけてくれて、自分ができていない発音から重点的に学習することができます。

このアプリが良いなと思った理由は、単に発音だけじゃなくて、英語のカンバセーションを学習しながら、同時に発音が学べる点です。

実際のコミュニケーションで使われる表現を元に、発音が学習できるので、自然と日常的な英会話の質をあげることができます。

定番は「English Central」

https://ja.englishcentral.com/videos

イングリッシュセントラルは、筆者が大学時代に活用していたウェブサイト。

動画を見ながら、英語4技能（リスニング・スピーキング・リーディング・ライティング）を全て学習することができます。

すごいのは、動画内で話されてる全てのフレーズの発音練習ができること。

動画コンテンツの数も年々増えているので、自分の関心のある分野を視聴しながら英語勉強ができますね。

日本語で一から発音を学ぶなら「フォニックス教授の英語発音教室」

http://mymeet-up.com/

筆者が発音の相談を受けたときに、真っ先に紹介するのがこのウェブサイト。

日本語で発音解説をしているウェブサイトのなかでは、情報の正確さと量が圧倒的です。

「英語からだとちょっと…。」と抵抗がある人には、このくらいから始めると良いかもしれませんね。

発音が悪いのは英語に自信がないことも要因の一つ

「英語の発音が問題なんです…。」と、相談に来る方で、よくよく発音を聞くと全く問題ないケースがあります。

音読はすごくスムーズにできるのですが、なぜかネイティブと話すと聞き返されることが多いようで、その度に自信喪失してるんだとか。

実際にそのような問題を抱える方が、英語を話している場面を観察してみると大きな共通点がありました。

それは、ネイティブ（帰国子女）と話している時だけ、急に自信がなくなるというこ。

他にも、相手の英語を話すテンポに引っ張られて、自分のペースで英語が話せなくなっていることが共通していました。

残念ながら、個人の問題が大きくなるので、「これが解決策だ！」という明確なことはないです。

ただ、個人的にアドバイスしているのは「いつもよりゆっくり話すこと」を意識してもらってます。

ちゃんと自分の意見を正しく、丁寧に伝える。

無理に相手に合わせようとしない。

当たり前かもしれませんが、この方法で問題が解決するケースは驚くほど多いです。

もし似たような問題にぶつかっていれば、試してみてもいいかもしれませんね。

まとめ：音読、シャドーイングの前にまず発音

ネイティブがあなたの英語力をまずはじめにジャッジするのは、あなたの英語の発音です。

正直に言うと、今まで染み付いた英語の音を捨てて、新しく発音を学ぶのは、年齢を重ねるほど難しいです。

けれども、発音のせいで、自分の知らないところで失ってる信頼もあるかもしれません。逃しているチャンスがあるかもしれません。

幸いなことに、使用できるツールは無数にあります。

単語や文法学習のように、すぐには結果はでないかもしれませんが、一度発音学習についての認識を見直してみるといいかもしれませんね。

今日はこれで、おしまい。

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