「少し込み入った話になると、英語ができないせいで自分の意見が伝えられないです」
議論に熱が入った時の、ネイティブ・帰国子女のスピード感は尋常じゃない。
途中で分からない箇所があっても、ノンストップで話が展開される。
会話の途中で、コミュニケーション地蔵になり、英語を話すことが億劫になった人は少なくはないのでは?
そこで今回は、筆者の経験も踏まえ、ネイティブ・帰国子女と話し合いになっても、自分のプレゼンスを消さない方法について書きます。
楽しいはずの飲み会が…。英語のせいで、お酒だけがすすむ。
「うぅ…。昨日の夜から、今日という日が来るのが億劫だった…。」
年に数回のビッグイベント歓送迎会の日がきた。
仕事の時は、私が英語を苦手なことを知って、シンプルな英語で話してくれる仲間たちも、お酒の席では脅威になる。
帰国子女・ネイティブ同士の会話のテンポが、私と話す時にも適応される。
会社の中でももう新人というポジションでもないし、ある程度のプレゼンスは発揮したい。
しかし、あのネイティブ特有の聞きなれない英語フレーズ。話の途中で突然来る、脅威のジョーク。
みんなが笑った後、一歩遅れて苦笑いをしていることがバレてなければいいのだが…。
必死に周りの話についていこうと意識を向けるが、騒音や他の会話がちらつき何も頭に入らない。
「あぁ…もう早く終わってくれ…。」
だいたいいつもそんな時だ。不意な質問が飛んでくるのは…。
突然のことで、何を聞かれたが、6割くらいしか理解はできていない。とりあえず曖昧な返答をする。
すかさず、その曖昧な返答に対して追加の質問が飛び交う。周りの目は自分の回答への期待なのか、妙にギラギラしているように見える。
お酒の力も借りて、なんとか取り繕った回答で切り抜けるのがしょっちゅうだ。
「ふぅ…。終わった。喉カラカラだよ…。」
いつもよりお酒を飲んでいるはずなのに、なんだか疲労感の方が優ってる気がする。
「あぁ…。英語が母語な人はいいよなぁ。」
議論に慣れたネイティブ・帰国子女。議論に慣れない日本人。
必死に絞り出した英語にさらに追い討ちをかけるようにして、たて続けにくる質問。
今まで考えたことなかった切り口の質問に、たじろいだ経験をした人は少なくないのではありませんか?
突然の議論モードについていけず、気づいたら「もうお前は話さなくていいよ」という雰囲気。
似たような経験が原因で、英語コンプレックスになった人はいるのでは。
筆者はまさにその被害者の一人。
自分の考えを主張する。ということに慣れていなかった筆者は、賛成にも反対にもとれるような、どっちつかずの回答を繰り返し、プレゼンスが完全に消滅したタイプです。
以前の投稿で書いたように、筆者は自分以外は帰国子女という環境の大学時代を過ごしました。
当時飲み会は本当に辛くて…。
よく分からないけど熱く議論をする人たち、よく分からないけどめちゃめちゃダメ出しをされたり、よく分からないスラングが飛び交っていた状況から一刻も早く脱出したいと思っていたことを、今でも覚えています。
そんな筆者が最近では、そのような環境がそこまで苦じゃ無くなってきまして。
「まさかこれは克服できたのでは!」と思ったので、その方法を書いておこうと思います。
ちなみに「英語力が伸びた」ということでは決してないです。
最近は、話す機会も減って、数年前よりも格段に英語は下手になっている自覚はあります。
以前の投稿はこちらです:
筆者がコミュニケーション地蔵になった時の話です。
英語の議論に負けない答えは「日本語」
結論から書くと、「日本語を研ぎ澄ます」ということで筆者は問題を解決しました。
研ぎ澄ますというのは、難しい漢字を使ったり、丁寧語と尊敬語を使い分けるということではありません。
筆者のいう研ぎ澄ますとは、「原因」と「結果」の因果関係に着目して話を聞くということです。
ネイティブ・帰国子女の方と話していると、話のテンポに引っ張られて、流れを止めるのが怖くて、6割くらいの理解度で返答してませんか?
その時に勇気を持って、「何が言いたいの?」「ごめん、もう一回説明してくれる?」と伝えるところからがスタートです。
相手の意図を理解していないのに、何かを適当に発言しても、自分にも相手にも何もメリットはありませんよね。
まずは、相手の意図を理解することに努めます。
何が彼らの伝えたいこと(結果)で、その伝えたいことはこの考え方(原因)からきているのかと。
分からなかったら素直に「あなたのこの考えが分からないから、詳しく説明してくれませんか?」と聞きます。
少しくどいような気がしますが、相手をちゃんと理解しようとしている姿勢を見せる方が、相手と信頼関係を築く上では重要だったりします。
当たり前のことかもしれませんが、勇気を持って「ごめん、少し分からない。でも知りたいんだ。」ということを伝える。
その姿勢をもつようになってから、関係性がとてもよくなっているような気がしています。(勘違いだったらごめんなさい!)
英語議論は自分のペースに引き込む
ちなみに筆者は、「私は英語が得意じゃないから、聞き返したりすることや、返答が遅くなるかもしれないけど、気を悪くしないでね。」と、事前に伝えるようにしています。
そして、実際に話す時、いつもよりもあえてゆっくり話す。ここは結構意識的にやっています。
基本ビビリなので、いつも通り話そうとすると、かなりの割合で相手のテンポに引っ張られちゃうタイプです。意識的にゆっくり話すくらいが、自分にはちょうどいいですね。
ちなみにこれだけで、英語での対話の難易度が下がります。
相手のペースに飲み込まれるよりも、自分のペースに相手を引き込むようにするだけで、会話が嘘のように楽になります。
会話が自分のペースになると、ゆっくりと自分のロジックを構築することができかつ、相手の考えに裏付けられるアイデアの穴もよく見えるようになります。
よくよくしっかり話を聞いていると、ロジックが穴だらけというケースもしばしば。(はい、私自身です。ごめんなさい!)
自分がゆっくり考えて話していると、相手もそれに合わせて考えて話すようになります。
浅い考えを「ゴォォォ!」という勢いで話すよりも、深い話をじっくりした方が実はお互いの為になるのでは、と考えてこの方法を実践するようになりました。
日本語で論理思考力、課題解決能力を磨けば、英語の議論が楽になる?
もうお気付きの方もいると思いますが、上記の例はいわば「論理思考力」と「課題解決能力」に通じることです。
先ほど筆者の言った「日本語を研ぎ澄ます」ということは、この2つの能力を磨くということに近い気がします。
人間って厄介で、自分より何か能力が上だと認識した人が、自信満々に話していると、穴だらけのロジックでも、「おぉ!ふむふむ、なるほど!」と感覚で思ってしまいがちです。
その感覚と反対の役割をなすのが、ロジックですよね。
「確かにすごそうなこと言っているけど、なんでB(原因)がA(結果)を引き起こすんだろう?」
こう書くと、クリティカル・シンキングに近いのかなとも思いますね。
これらの能力をつけるといいな、と思うことは、英語以外の仕事の運用や、日本語でのコミュニケーションの質も向上する可能性があることです。
「Udemy」で、クリティカル・シンキング関連のコースを受講してもいいかもしれません。
参照:https://www.udemy.com/critical-thinker-academy/
英語字幕をつけながら学習すれば、クリティカル・シンキングを学びつつ、英語の学習にも繋がるでしょう。
そして今なら89%オフ!!(常にセール状態な気がしますが…。)
まとめ:英語を必死に勉強する以外に解決策があるかも
あくまで筆者個人の経験が強い上記の方法ですが、実は英語力以外が本質的な問題になっているケースも多いのでは、と感じます。
最近、創業者のルークさんと話して出た結論は、「自分の英語に自信を持っていないこと」が日本人の英語力の本質的な課題かな、ということです。
自分より英語ができないのに、妙に会議でも発言が多い人がいたり、飲み会で場の中心になる人がいませんか?
おそらくですが、その人は自分の英語力、もしくは自分自身に何か大きな自信をもっているのではと思います。
以前書いた筆者の「ビックマックストーリー」を思い返すと、英語力にも自分にも自信がなかったゆえに、話す時にボソボソと話していたんだな、と振り返ることができます。
もし「自信」がボトルネックならば、必死に勉強する以外に、解決方法がいくつかおもいうかびそうじゃないですか?
他にどんな事例があるんだろう。
もし「こんな風にしたら英語で話すのが楽になりました!」という人がいれば、聞かせてくれると嬉しいですね。
今日はこれでおしまい。
こんな記事書いて欲しいなど、あれば教えてくださいね。
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[…] ちなみに過去の記事にも具体的にこの内容を書きました。参考までにどうぞ: 参考:英語の議論でネイティブ・帰国子女に負けない方法 […]
[…] 英語の議論でネイティブ・帰国子女に負けない方法 […]
[…] 英語の議論でネイティブ・帰国子女に負けない方法 […]
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