この記事はビジネス現場で効果的な英語の自己紹介について紹介したものになっている。
この記事にたどりついたということは英語で自己紹介をした時に苦い思いをしたことがあったり、今後ビジネスで英語の自己紹介をする必要がある人なのでは。
そんな人にとっては悩みを解決する記事になるだろう。この記事は他にもこんな人にはオススメだ。
この記事はこんな人におすすめ:
- 日常的に英語をつかう機会が多い人
- 外資系企業社員
- 海外のクライアントが多い日系企業社員
日常生活でする自己紹介と違って、ビジネスの現場の自己紹介は自分自身を印象づけることが重要になる。
よってこのブログでは、英語の自己紹介のテンプレートは紹介しない。なぜなら内容が決まった自己紹介をしても、自己紹介される側はあなたに興味を持つことはないかつ、自分の情報を伝えることに必死な一歩通行な自己紹介はコミュニケーションに反しているためだ。
ではビジネス現場でする英語の自己紹介はどのようにして成功するのか。結論から書くと2つのことを意識して自己紹介をすることが効果的である。
2つというのは「ビジネスにおける自分自身の価値」「自己紹介される側の価値」である。この2点にだけに集中することが重要だ。それはつまりあなた自身にしか語れないストーリーを準備して伝えること、そして相手と対話する、つまりコミュニケーションを成立させることが大切であるということだ。
なんとなくわかってもらえただろうか?
わしはコミュニケーションの一つとして自己紹介を考えている。一方通行な自己紹介ではなく、適切な質問を用いて相手の価値にふれる方法を共有したい。
それでは、始めよう。
ビジネスにおける効果的な英語の自己紹介とは
英語での自己紹介がうまくいく3つのポイント
「英語で自己紹介していると、途中から相手の興味がなくなっていることがわかるんです」
こんな経験をしたことはないだろうか? 自分の情報を伝えることに必死なってしまい、どうしも単調にダラダラと英語を話してしまう。その結果は想像の通りで、あなたの自己紹介は何事もなかったかのようにスルーされる。
そして終わった後に後悔する。「もっと、こうやって伝えればよかった…」
結論から書くと、ビジネス現場で初対面の相手にあなたの価値を印象づけるには以下3点を意識することが重要だ。
英語の自己紹介で自分を印象付ける3つのポイント
- 1. メラビアンの法則
- 2. あなただけのストーリー
- 3. 相手に興味をもって質問する
1. 英語での自己紹介は「見た目」→「声」→「内容」
英語圏問わずビジネス世界では、信頼される見た目になることに重点をおこう。こんなことを書くとベンチャー業界の人たちから失笑が聞こえてきそうだが…。
先日のニュース話だが、香港で有名なビリオネアがカジュアル服装でイギリスの式典に出席して物議をよんでいた。見た目に関してアジア人の持つ感覚と、英語圏のビジネスマンが持つ感覚は大きく違う。今や東京に行くとみんなカジュアルな服装で働いている。先日も大手企業にお邪魔した時、会う人がみんな私服だったのでまるで友達と待ち合わせをしているような感覚になった。
自分の周りの服装がカジュアルだとどうしても「まぁ、これでいいか」と思ってしまうが、文化圏の違う人たちが持つ最低限の感覚は覚えておいた方がいいだろう。
言うまでもなく初対面で与える印象は後の関係性構築にも影響が出る。メラビアンの法則というのをご存知だろうか。別名「7・38・55ルール」とも呼ばれている。
自己紹介で重要なメラビアンの法則
話し手が聞き手に与える影響について、「言語情報」「聴覚情報」「視覚情報」それぞれの観点から数値化したもの。私たちは出会って10秒以内にそれぞれの以下の観点から情報を無意識に推測している。
各観点から無意識に得る情報の割合
- 言語情報 :7%
- 聴覚情報 :38%
- 視覚情報 :55%
初対面の人から無意識にそれぞれの観点から情報を収集するのだが、「視覚情報」が55%が半分以上を占めていることがわかる。ちなみに「視覚情報」というのは外見だけではなく「目線」「表情」「態度」などノン・バーバルな情報も全て含まれる。
「聴覚情報」というのは「声の大きさ」「トーン」「テンポ」「声質」などだ。「視覚情報」「聴覚情報」はトレーニングで効果をあげることができる。(この法則知っている人が多いのに、実践のコミュニケーションとなるとうまくできないのはなぜだろう?)
つまり何が言いたいのかというと、自己紹介で伝える内容そのものよりも非言語の9割によって相手はあなたの印象を決定するということだ。精度の向上がいちじるしい自動翻訳だが、私はこのコミュニケーションにおける非言語要素の観点から英語学習は依然として必要になると考えている。
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2. 英語の自己紹介は自分だけの価値にこだわりを持つ
英語圏のビジネス現場では「それで、君はいったい何ができるの?」「君にしかできないことは何なの?」といったことが究極的に問われる。
何もない人は、文字通りいない人間として扱われる。誇張表現のように聞こえると思うが、英語圏では子どもの時から「何ものかになる」ために独自性を追求した社会モデルの中で価値観が形成される。だから仕事につく時にも、重要なことはスキルベースでの「あなたに何ができるか」の職務採用だ。
このような個人主義的な価値観が前提にある相手に対しては、初対面の自己紹介ではあなた自身の価値を伝えることが重要になる。主にビジネスの現場ならば、以下の問いをどれだけ深く答えられるかが、あなたのストーリーの価値になる。
自己紹介で自分の価値を伝えるための3つの質問
- 「なぜあなたはいまの会社で働いているのですか?」
- 「なぜあなたがこのビジネス案件を担当しているのですか?」
- 「あなたの軸となるコアバリューは何ですか?」
上記の3つの問いにできるだけ具体的に答えてみよう。具体的に答えれば答えるほど、ストーリーと独自性が増していくことに気づくと思う。あなたにしか語ることができないストーリーに相手は惹きつけられるのだ。
よくある自己紹介は「○○○○会社のセールス担当△△△です!よろしくお願いします!」といったところだ。シンプルで悪くはない。しかし相手から連絡が後日くることはまずないだろう。
もし上記の3つの質問に答えるのが難しいと感じる人はおそらくあなたの強みを理解できていないか、あなた自身を謙遜している。是非とも同僚や上司などにヒアリングして言語化してみることをオススメする。みんなあなたが恥ずかしくなるくらい、あなたのいい所を教えてくれるはずだ。
私たちは赤ちゃんのころから慣れ親しんできているゆえにストーリーが好きなのだ。ストーリーは自己紹介に人間味を与え、あなたと相手をつなぐ架け橋としての役割を果たす。
ストーリーを語るもう一つの利点は、自己紹介されている側を自然と聞くモードにさせることができることである。あなたのペースに話を展開することができるので、その後のビジネスの目的を完遂するのを手助けしてくれるだろう。
いうまでもないが物語を語り始めるのにタイミングが重要だ。自己紹介やプレゼンテーションで「いつ」ストーリーを語るかは経験を積む中で上達していくだろう。恐れずどんどん試してみよう。
3 自己紹介を起点にコミュニケーションを成立させよう
さて紹介した2つの心得を実践するだけで、あなたの自己紹介は他者には真似できない価値をもつ。英語でも問題なくビジネスで自己紹介をこなすことができるだろう。
しかしあと1点覚えておくことでさらに相手との信頼関係を築くことができる心得がある。
それはあなたがストーリーを語ると同時に相手にもストーリーを語ってもらうことだ。つまり自分の価値を伝えるだけではなく、相手の価値を引き出してあげることをサポートする。
タイミングよく質問することで相手も気づいていない相手の価値を言語化させることができる。私たちはどれだけ話すのが苦手でも、話すことが好きな生き物だ。質問をしてたくさん話すほど「この人といると居心地がいいな」と思ってしまうものである。
上記で紹介した3つの質問をそのまま相手に問いかけてみよう。相手から思いもよらない面白いストーリーがでてくることだろう。
自己紹介から相手のニーズを汲み取ることができる
ビジネスは課題解決だ。
他者の言動からインサイトを読み解き、本当のニーズを汲み取ることからビジネスは始まる。本当のニーズに触れるためには、コミュニケーションをとおして信頼関係を構築する必要がある。
一歩深いコミュニケーションの中で相手の本当のニーズが見えてくる。自己紹介はコミュニケーションを始める起点となるのだ。
あなたの価値を伝える事は大切である。一方で相手の価値に触れることは同じくらい大切だ。なぜならコミュニケーションとは共同作業であり、それはつまりビジネスだからだ。
ビジネスの目的を達成する手段の一つとして自己紹介を磨いていこう。磨いた武器は深みが増すにつれて、他者の信頼を勝ち取ることができるあなただけの価値になる。
質問をするためには相手に対して興味を持つことが大切だ。自己紹介を磨きつつ、相手に興味をもつことを覚えておこう。興味を持ってもらえることは嬉しいものだからね。それだけで印象がよくなる。
効果的な英語の自己紹介についてのまとめ
効果的な自己紹介のためにテンプレートは一度忘れよう
英語を学ぶ時に注意してほしいことが「テンプレートを覚えることで『英語を学習した感』を感じていないか?」ということだ。
確かに言語習得において定型表現を学習することは非常に学習効率が高い。しかし情報を単に伝達するだけの英語ではなく、あなた自身の価値を伝える英語を習得したいのならば、どんなに最初はうまくいかなくてもあなた自身の言葉で伝えるトレーニングが必要だ。
CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)というものがある。いわばヨーロッパ全体で外国語の学習者の習得状況を示す際に用いられるガイドラインのことだ。
CEFRでいう「英語が話せる」という状態は、簡潔にいうと「抽象度の高い概念について自分の考えをロジカルに伝えることができる」英語力を指す。
確かにシャドーイングは効果的だし、語彙力を増やすことは重要だ。しかし忘れてはいけないのが、その学習が目指しているゴールに結びついているかということだ。
少し厳しいことをいうが、仮に世界のビジネスマンと英語で対等にわたり歩くのならば、目指すべき英語の水準を世界基準でみるべきだ。日本という小さい枠の中で「英語ができる」で満足してはいけない。
さて、このまま同じ学習を続けて、あなたの価値を英語で伝えることができるようになりそうだろうか?
自己紹介は価値を伝える第一歩だ。自己紹介で他者の心を動かすことができれば、もう英語学習のゴールは目の前かもしれない。なんちて。
最後まで読んでくれてありがとう。検討をいのるぞ。
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